2022年12月27日、任務にあたる軌道に進入したタヌリは、試運転期間に月の上空100キロメートルからその表面を高解像度カメラで撮影することに成功した。韓国が初めて撮影した月面の画像となる。
同部によるとタヌリは5日、いくつかのクレーターで形成された渓谷である「レイタ峡谷」を撮影し、10日には人類初の月面探査地域である「雨の海」を撮影した。月で「海」と呼ばれる地形は黒く見える地域で、月面のクレーターが月のマグマに覆われて形成された広大な平原地帯となる。
また13日には月で最も大きな海であり、朝鮮半島の18倍の大きさを誇る「嵐の大洋」を撮影した。1966年、世界で初めて月面着陸したソビエト連邦の「ルナ9号」が着陸した地域だ。
さらにタヌリは1月6日~2月4日まで、地球を1日に1回ずつ撮影し、月から見た地球の変化を観測した。また試運転期間、地球から月への航行モードから任務運転モードへと、任務遂行に最適化された運転モードに変更し、本体を構成する部品や設備の性能を点検した。
試運転前の過程で作動が正常であることを確認したタヌリは、4日から本格的な運転を開始している。年末まで6つの設備で月の科学的研究(映像による月面の偏光観測、磁場や放射線観測など)のほか、宇宙インターネット技術の検証といった任務を遂行する予定だ。
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