サムスン「ギャラクシーS23」、新たにゼロクリック攻撃防止機能を搭載＝韓国

韓国の電子企業「サムスン電子」は、17日に発売した「ギャラクシーS23」シリーズに、ハッキング技法の1つである”ゼロクリック攻撃”を遮断する「サムスン・メッセージガード」を搭載したと19日、発表した。

ゼロクリックとはスマホに転送するイメージにマルウェア（ウイルスのように悪意のあるソフトウェア）をしのばせることで、ユーザーが画像などをクリックしなくても知らない間に機器がハッキングされ、個人情報が盗み出されるという技法だ。

「サムスン・メッセージガード」はMMS（マルチメディア・メッセージング・サービス）を受け取った際に、隔離されたメモリ空間から画像ファイルを少しずつ確認する方法によりマルウェアによるハッキングを防ぐ、いわゆる仮想検疫所の役割を果たす。

「サムスン・メッセージガード」は、サムスン電子と米グーグルのメッセージアプリで作動する。その他のメッセンジャーアプリにも対応できるよう、今後アップデートする予定となっている。

これに先立ちサムスン電子は17日、韓国をはじめ米国、英国、フランス、豪州など55か国を対象に「ギャラクシーS23」シリーズを発売した。同社はこれら55か国以降、計約130か国で同機種を順次販売していく計画だ。韓国では事前販売が行われた1週間で109万台の販売記録を達成し、歴代の「Sシリーズ」中、最多となっている。