左がメディトックスの「メディトキシン」、右が大熊製薬の「ナボタ」(画像提供:wowkorea)
左がメディトックスの「メディトキシン」、右が大熊製薬の「ナボタ」(画像提供:wowkorea)
韓国の製薬会社、「メディトックス」と「デウン(大熊)製薬」は、ボツリヌス菌の菌株の出どころをめぐり2017年から6年以上法廷争いを続けている。2020年に米国アメリカ国際貿易委員会(ITC)の判決ではメディトックスが、また昨年初めの韓国における刑事訴訟では大熊製薬が、それぞれ勝利した。

チョン・ヒョン の最新ニュースまとめ

メディトックスは2006年にA型ボツリヌス菌を活用したしわ改善薬「メディトキシン」を韓国で初めて発売した。同社の関係者は「A型ボツリヌス菌が許可を得る1970年代末、米ウィスコンシン大学で研究していたヤン・ギュファン博士が当該の菌を韓国に持ち込んだ。その下で研究員をしていた当社の創業者、チョン・ヒョンホが菌を確保した」と話した。

その後の2014年、大熊製薬が同種の製品「ナボタ」でしわ改善薬市場に進出したことで状況は一変する。2017年10月、メディトックスは自社製品を使ったA型ボツリヌス菌に対するDNA情報を公開したうえで、民事・刑事訴訟を起こした。同社は大熊製薬が、A型ボツリヌス菌を盗用した可能性に重点を置いている。

これに対し大熊製薬はA型ボツリヌス菌を韓国で直接分離・培養したと説明している。DNA配列の公開に関しては、別途の説明はない。両社の争いは2019年1月ITCへと拡大した。結果、2勝1敗でメディトックスが優勢だ。

一方、韓国の民事・刑事訴訟は終わりの見えない状況だ。メディトックス側は「民事・刑事訴訟が続いても会社がとる追加の措置は現時点ではない。今後裁判関連の追加措置が必要になる時まで待つ」と話した。


Copyrights(C) Edaily wowkorea.jp 101