日本の謝罪や賠償を訴える紙を掲げる水曜集会の参加者=15日、ソウル(聯合ニュース)
日本の謝罪や賠償を訴える紙を掲げる水曜集会の参加者=15日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓日首脳会談を翌日に控えた15日、韓国・ソウルの日本大使館付近に設置された旧日本軍の慰安婦被害者を象徴する「平和の少女像」のそばで会談開催の賛成派、反対派が同時に集会を開いた。

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 市民団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯(正義連)」は同日正午、少女像の向かい側で慰安婦問題の解決を求める定例の「水曜集会」を開き、韓国政府による韓日首脳会談の開催推進を非難した。

 参加した市民団体「キョレハナ」のイ・ヨンヒ事務総長は、今回の首脳会談は「6日に強制動員解決策を発表した見返りとして開催されるもの」だとし、「政府は歴史問題を犠牲にして日本と手を組んだ」と批判した。韓国政府は6日、大法院(最高裁)で勝訴が確定した徴用被害者への日本企業の賠償を政府傘下の財団が肩代わりするという徴用問題の解決策を発表した。

 正義連の李娜栄(イ・ナヨン)理事長も政府に対し「相互互恵的で未来志向的な韓日関係に向けた条件が何なのかを熟考し、国民にこれ以上の恥辱を与えないよう願う」と求め、「犯罪事実を否定し、謝罪、賠償を拒む岸田文雄首相と尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が再び歴史に罪を犯すことを繰り返すなら、国民の審判が下されると警告する」と述べた。

 同じころ、市民団体「反日行動」のメンバーら10人余りが少女像の前で集会を開き、「尹錫悦政権の屈辱外交審判」などと書いたプラカードを掲げて政府の徴用問題の解決策に反対した。

 一方、水曜集会の会場から40~50メートルほど離れた場所では、「新自由連帯」など政府の解決策を支持する団体の約70人が集会を開いた。参加者は「正義連解散」「慰安婦詐欺を調査せよ」などと叫び、「尹錫悦政権の韓日徴用合意を積極支持する」と記した横断幕を掲げた。日本の国旗を手にする参加者の姿もあった。


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