SMの“KWANGYA世界観”、Kakaoに出会い“翼”をつける?(画像提供:wowkorea)
SMの“KWANGYA世界観”、Kakaoに出会い“翼”をつける?(画像提供:wowkorea)
「Kakao」と「Kakaoエンターテインメント」、「HYBE」が去る12日、SMエンタテインメント(以下、SM)の持分競争をやめ、K-カルチャーのグローバル地位向上のためにさまざまな協力関係を継続すると明らかにした。Kakao、Kakaoエンターテインメント、SM間のパートナーシップの不確実性が解消されただけに、SMのグローバルIP(知的財産権)や制作システム、Kakao、KakaoエンターテインメントのIT技術やIPバリュー・チェーンビジネス力量が集まり誕生する新しいシナジーに対する期待が高まっている。

aespa の最新ニュースまとめ

〇 SM、Kakao、Kakaoエンターテインメント、パートナーシップシナジーに期待

エンターテインメント企業初のKOSDAQ上場企業であるSMのDNAには、IP拡張のビジョンが盛り込まれている。SMは早くから「SM C&C」、「キーイースト」、「MYSTIC STORY」、「ESteem」などさまざまな会社に投資しながら、音楽IP中心にIPを拡大し、グローバル市場を攻略しようという抱負を固めてきた。

 特に、イ・スマン前総括プロデューサーは、文化コンテンツで世界市場をリードするというビジョンを明らかにした。彼は1996年から「カルチャー・テクノロジー(CT・Culture Technology)」という言葉を使ったりもした。歌手をプロデュースして映画を製作するなど、文化を作り出す技術を“CT”と呼んだのだ。韓国を越え世界市場に挑戦状を突きつけたK-POPの核心要素として強調したのがまさにCT。SMを代表するグループ「NCT」の名前である“Neo Culture Technology”もこのような意味を込めている。SMはこれを実現させるために、2000年代中盤からメディア事業に飛び込む一方、俳優やお笑いタレントなどのマネジメント事業などを始めてきた。

 SMの経営陣がKakaoに手を挙げたのは、「IP拡張を通じたグローバル競争力の強化」という長年のビジョンを実現しようとすることの一環でもある。ストーリー、メディア、音楽などエンターテインメント全般を網羅するIPバリュー・チェーンを完成したKakaoエンターテインメントのインフラとノウハウを活用し、SMが築いてきたアーティスト・音楽IPを拡張できるものと期待されている。特に、SM内部のスタッフたちがKakaoとのパートナーシップに共感を形成した理由もここにある。

〇 KWANGYAの世界観、Kakaoとの出会いで拡張に期待

 SMは特にメタバースなどの技術や結合を通じたアーティストの世界観構築に先頭に立ち、エンターテインメントとITの結合を先導的にリードした。Kakaoとの結合はこのようなSMのビジョンを最も早く実現させる呼び水になるという見通しだ。

 KakaoとSMはAIやメタバースなど未来技術分野に共同財源を投入する先制的対応を行い、ファンたちに新しい経験を届けるというビジョンを明らかにした。実際にSMはKakaoと戦略的協力法案を公開し、「SM 3.0で中長期未来成長動力として党する未来技術領域においてもKakaoとの全方位的協力をプラットフォームやコンテンツ、すべての領域で拡散するのに大きな役に立つだろう」と説明した。

 特にKWANGYA(クァンヤ)の世界観を具体化し実現させることができるということにファンたちの期待が集まっている。SMは2020年、メタバースと結合したガールズグループ「aespa」をデビューさせたのに続き、近いうちに彼女たちの世界観に基づいたバーチャルアーティスト「nævis(ナビス)」を公開する予定。このために2022年、メタバースコンテンツ製作技術専門会社「STUDIO KWANGYA」、VRコンサート製作会社「STUDIO A(仮称)」を設立したりもした。

 KWANGYAの世界観の具体化はKakaoの技術だけでなく、KakaoエンターテインメントのAI、VRコンテンツのノウハウとも融合するものと期待を集めている。Kakaoエンターテインメントは「Netmarble(ネットマーブル)」との協業を通じて仮想アイドル「MAVE:(メイブ)」を先行的にデビューさせたことに続いて、「MAVE:」の世界観を基にウェブトゥーン、「MAVE:また異なる世界」を公開するなど、K-POPやK-コンテンツの拡張のための先導的な試みを実現させている。Kakaoエンターテインメントが披露したバラエティー番組「少女リバース(RE:VERSE)」もまた未来技術との結合を通じたIP拡張の可能性を見せたという点で好評を受けた。「ニューヨークタイムズ」誌は「MAVE:」と「少女リバース(RE:VERSE)」を既存のメタバースエンターテインメントの段階から一歩進んだ先進事例として詳細に紹介したりもした。

 それだけでなく、ファンプラットフォームに対するHYBEとの協業シナジーも期待される部分。Kakao、KakaoエンターテインメントとHYBEがプラットフォームを含むさまざまな事業協力をすることに合意しただけに、どんな新しいファン経験を提供するか期待を集めている。

 あるエンターテインメント業界の関係者は「メタバースやAIなどの技術やIPバリュー・チェーンを持ったKakao、KakaoエンターテインメントはKWANGYAの世界観を拡張させるだろう」とし、「今のSMを作ってきたスタッフたちとK-POPファンたちが熱望する“SM 3.0”を現実的に可能にする模範解答になるだろう」と見通した。

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