22日、ソウル南部地裁刑事9単独チョ・サンミン判事は兵役法違反などの容疑で拘束起訴されたク氏に対する公判期日をおこなった。
ラッパーNaflaとKリーグサッカー選手A氏にもてんかんのふりを指示した疑いで追加起訴されたク氏は同日、容疑を一部否認した。ク氏の弁護人は「(追加公訴事実について)一部否認する趣旨」とし「公訴状を遅れて受け取り、譲渡も膨大なので今後証拠を検討した後、書面で意見を提出する」と明らかにした。
検察によると2021年2月からNaflaがソチョ(瑞草)区庁社会服務要員として勤務することになると、ク氏は所属事務所代表の頼みを受けて、社会服務の招集解除を受けるようにするという契約を結んだ。ク氏は、Naflaに自殺衝動を感じて精神科治療を受けているとうそをつくよう指示し、瑞草区庁に一度も出席したことがないにもかかわらず、出勤記録と勤務状況など出席簿を操作して、「服務不適合」で招集解除手続きを踏むようにした。
ただ、予想通り招集解除とはならなかったため、ク氏とNaflaは昨年4月、すでに4級判定を受けていたにもかかわらず、兵役を完全に回避するため身体検査でうそをつくことで共謀した。Naflaはうつ病やパニック障害など精神疾患を根拠に5級を受けることが目的だった。ク氏は昨年8月から再びNaflaの出勤簿を操作して、「服務不適合」招集解除手続きを試みたことがわかった。さらにサッカー選手A氏には契約金5000万ウォン(約500万円)を支給され、てんかん関連の症状を虚偽で訴えて兵役を逃れるようにした疑いももたれている。
これを前にク氏はことし1月に開かれた初公判で容疑をすべて認めながらも、てんかん患者に対するあいまいな兵役判定基準を変えるべきだと主張した。ク氏の弁護人は「単純に処罰が重要なのではなく、てんかんに対する客観的な兵役判定基準を再確立し、制度的に兵役逃れが発生しないようするのが重要だ」とし「てんかん判定基準に対する強化が必要だ」と善処を訴えた。
続けて、兵役不正者たちが自分に持続的にてんかん診断の手口を教えてほしいと要請した事実も量刑に酌量してほしいと述べた。ク氏の弁護人は「相当数の免除者がク氏に連絡し、以前てんかんを経験したようにうそをつき、免除方法を教えてほしいと持続的に要請した」とし「誤ちを深く悔いており、捜査初期から犯行を一切自白した」と述べた。
一方、虚偽てんかん兵役逃れを操作してきたソウル南部地検・兵務庁の合同捜査チームは捜査結果、兵役ブローカー(2人)、兵役不正者(109人)、公務員(5人)及び共犯(21人)など計137人を起訴した。
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