PURPLE KISS の最新ニュースまとめ
「PURPLE KISS」は、2021年3月に韓国でデビューしたナ・ゴウン、ドシ、イレ、ユキ、チェイン、スアンで構成された6人組ガールズグループ。グループ名には“紫色のように多彩な音楽で多くの人に愛を伝える”という意味が込められている。実力派ガールズグループ「MAMAMOO」と同じ事務所だけに高い歌唱力とパフォーマンスを誇るが、メンバー自らが作詞・作曲・プロデュースに携わるなどアーティスト性も高いグループだ。今回の日本デビューにあたっては、日本人メンバーのユキが全曲の日本語詞に携わっている。
昨年9月の日本ショーケース「PURPLE K!SS JAPAN PREMIUM SHOWCASE 2022 ~紫~」に続き約半年ぶりの日本公演。2週間かけて日本デビューのためのプロモーションを各地で行い、このライブが今回の来日の集大成となる。オープニングの「Intro : Bye Bye Bully」~「Nerdy -Japanese ver.-」からたたみかけるように幻想的な「Pretty Psycho」までをイッキに披露したが、あっという間にその独特な世界観に惹きこまれてしまった。
自己紹介が終わるやユキは客席に向かって「「Nerdy -Japanese ver.-」初披露でしたが、どうでしたか?」と問いかけると、それに応えた大きな歓声に「今回はPURPLE KISSの日本デビューアルバム『DEAR VIOLET』を記念したライブ。なんと初公開の日本オリジナルソングと、2月に韓国でリリースした5枚目のミニアルバム『Cabin Fever』のお馴染みの楽曲も披露しますので、最後まで楽しんでいってください!」と笑顔で返した。
「PURPLE KISS」の韓国アルバムは、そのアルバムの世界観を伝える「Intro」からタイトル曲へという流れで構成されているが、今回のライブでもこの流れが踏襲されていた。アルバムを聴きこんだファンには「Intro」からタイトル曲へは自然な流れだが、今回はこの「Intro」の後の曲がいずれも日本語バージョンになっている。「Intro: Illusion」から続いた「memeM -Japanese ver.-」は、「memeM」という言葉をフックに、細かい振付、テンポの変化、急激な展開のあるおもしろい構成の曲。同じ流れでも、日本語バージョンで聴くと、新鮮だ。
見て、聴いて楽しんだところ、中盤の「Cast pearls before swine」と「Zombie -Japanese ver.-」では携帯での撮影がOKということで、この楽しさを思い出として収められるプレゼントまで用意してくれた。
パープルのチェックの衣装に着替えた後半は、スモークが拡がる怪しい雰囲気の中で「Intro: Save Me」~「Sweet Juice -Japanese ver.-」からスタート。パワフルかつ幻想的なパフォーマンスに魅了されたかと思えば、まったくイメージの異なる明るい「agit」へなだれ込んだ。韓国の最新ミニアルバム「Cabin Fever」の楽曲を固めたセクションとなったが、こういう相反するコンセプトをサラッとこなしてしまうのも「PURPLE KISS」の魅力だ。
「私たちにとって初めてのライブなので、緊張しながらドキドキしながら準備してきました。先月、韓国で『Cabin Fever』をリリースし、そして22日、ついに日本デビューを果たしました!」とユキが誇らしげに発表すると、会場からは大きな祝福の拍手が溢れ、チェインは「めっちゃドキドキ」と日本語でかわいくそこに加わった。
トークでは「これから日本活動でやりたいこと」をきかれてゴウンが「日本の音楽番組に出たい!」と答えると、ユキが「私たちの目標です!」と付け加え、チェインが「そして、プローリー(PURPLE KISSのファンダム名)の皆さんと東京ドームで会うことです、約束!」と力強く宣言した。
日本デビューミニアルバム「DEAR VIOLET」の話題では、「Japanese ver.の歌詞は、ユキちゃんがやってるんだよね?」ときかれたユキが、「全部の作詞に参加しているのですが、初めての挑戦だったので、本当に難しかったです。でも、メンバーたちが私が書いた歌詞を上手く歌ってくれたので、やったかいがありました」と答えて大きな拍手を集めた。
日本オリジナル曲「トナリ」の歌詞についてきかれると、「プローリーのみんなに伝えたいことをぎゅっと詰め込みました」と答え、マイクスタンドを前に一列に並んだ6人が1人ずつボーカルをとりながら軽やかなバラード曲「トナリ」を熱唱。ユキのラップソロをきっかけに全員がステージの際まで出ていき、ファンに思い思いに手を振り、「初めての日本オリジナル曲、たくさん愛してください!」とアピールした。
半年ぶりの日本活動。ユキは「半年でメンバーの日本語力がめっちゃ上がりました。みんな独学で本を買って勉強したり、スアンちゃんは単語帳を作って勉強している。見ていて感動します」とメンバーたちの努力を明かすと、口々に「頑張ります」と言い、イレが「いつもユキちゃんが日本語を教えてくれる。ありがとうございます」とユキに抱きつくと、メンバーたちは「あざっす!」と追随した。
トークパートの最後には、メンバーがファンに感謝を伝えた。
スアン「日本活動の最終日が来てしまいました。2回目のデビューなので、前より上手にできると確信していましたが、振り返ると少し足りない部分もあったと思います。それでも私たちを愛してくださるプローリーのおかげで最後まで幸せに終えられます。すぐまた戻ってくるので、ちょっとだけ待っていてください」
ユキ「日本のデビュープロモーションの最終日が来てしまいました。悲しいけれど、短い時間の中でプローリーの皆さんが私たちに大きな思い出というプレゼントをくれました。ありがとうを伝えたいです。私にとってプローリーは宝物のような特別な存在。これからもPURPLE KISSを宜しくお願いします。日本にたくさん来られるように頑張ります!」
チェイン「日本にいた2週間、私が歌手を目指した理由を改めて感じさせてくださり、ありがとうございます。もっと大きいステージでもっとカッコいいPURPLE KISSの姿をお見せできるよう、一生懸命進んでいきます。その道を今と同じように一緒にいてください。約束!」
ゴウン「このコンサートを最後に、約2週間の日本活動が終わってしまいます。毎日プローリーのおかげで幸せでしたし、すべての瞬間が思い出に。私にとってステージの上が一番楽しいということを改めて気付かせてくれたプローリー、本当にありがとうございます。これからもたくさん会えたらうれしいです!」
ドシ「違う国でのデビューやコンサートは初めてなので、緊張も心配もしましたが、日本のプローリーと会ってからは、そんな心配がなくなりました。今回の活動で私たちのことを知ってくれた方もたくさんいるみたいで、うれしいです。これからもたくさんの応援をお願いします。私の好きピはプローリー」
イレ「今日で日本デビュー活動が最後ということが信じられないです。それくらい幸せで楽しくて、早く時間が過ぎてしまいました。私たちの音楽やステージを羽ばたかせてくれて、ありがとうございます。これからも私たちだけの音楽をお見せするPURPLE KISSになるので、期待してください!」
あいさつ後もステージ上で盛り上がりすぎてカオスなメンバーたち。収集のつかない状況だったが「Ponzona -Japanese ver.-」のイントロが流れ出したとたんにアーティストの顔に一転。ラストの曲となったロックフレーバーの「My Heart Skip a Beat」の最後は、「PURPLE KISS」ポーズで締めた。
アンコールには、動物の耳や被り物を付けてキュートな姿で登場。「Twinkle」ではメンバーたちが客席に降りてファンにお菓子をプレゼント。後方までメンバーたちが来てくれて、全席が神席となった。
約1時間半というコンパクトなライブだったが、噂にきいていたパフォーマンス力は本物だった。中毒性のある楽曲に確かな歌唱力とパフォーマンス。加えて仲のよさがうかがえるトークでのわちゃわちゃは、まさにギャップの塊。特に日本人メンバー、ユキのラップのカッコよさは一見の価値あり。これからの日本活動に期待が高まるライブだった。(取材・文/坂本ゆかり)
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