DRAMのスポット価格の推移。単位はドル(画像提供:wowkorea)
DRAMのスポット価格の推移。単位はドル(画像提供:wowkorea)
DRAMのスポット価格が反動し始めている。昨年下半期、SKハイニックスと米国のマイクロンが減産を発表した影響とみられる。これに加え今月初め、サムスン電子も減産に言及し、メモリーの在庫がなくなることへの期待感とDRAMの業況が反動する時期が早まるとの観測が複合的に作用したもようだ。

台湾の市場調査会社、集邦科技(トレンドフォース)傘下のDRAMエクスチェンジによると、DDR4 1Gb×8製品の平均スポット価格はことし4月11日に3.235ドル(約431円)となり、前日比0.78%上昇した。12日も同様の価格を維持している。

ただしまだ反動が小幅であるうえ、世界的な不況が続いているためDRAM市場の本格的な回復と考えるには尚早というのが業界の見方だ。サムスン電子で半導体事業を担当するDS事業本部の在庫は昨年10~12月期に29兆576億ウォン(約2兆9272億円)となり、同1~3月期から10兆ウォン(約1兆ウォン)以上増えた。SKハイニックスも昨年1~3月期の10兆3926億ウォン(約1兆4028億円)から、同10~12月期には15兆6647億ウォン(約1兆5780億円)へと増加を続けた。

西江大学電子工学科のポム・ジンウク教授は「サムスン電子が減産を明かしただけに、メモリー価格は急速に回復するだろう。メモリー価格が安価になっている今、バイヤーは先立って在庫の確保に乗り出す可能性がある」と述べた。



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