10代の女子学生が自殺を「ライブ放送」、2次流布まで…「流布者の処罰を強化すべき」=韓国(画像提供:wowkorea)
10代の女子学生が自殺を「ライブ放送」、2次流布まで…「流布者の処罰を強化すべき」=韓国(画像提供:wowkorea)
10代の女子学生がソウル・カンナム(江南)区の高層ビルからSNSのライブ放送をしながら自殺の過程を生中継する事件が発生した。この映像はSNSはもちろん、ユーチューブなどにも再拡散されており、2次被害を防ぐためには関連規制が急がれると指摘されている。

17日江南警察署によると、16日午後2時30分ごろ10代の女子学生Aさんが江南区テヘラン路のビルの屋上から飛び降り自殺した。警察はCCTV(防犯カメラ)などを確認した結果、Aさんが1人で屋上まで移動する過程を確認し、他殺の疑いはないとみている。

Aさんは事件当日、自身のインスタグラムでライブ放送を通じ投身の過程を中継するとし、オンラインコミュニティに文章を掲載した。これを見た利用者らは警察に通報したものの、警察や消防などが屋上に進入する過程でAさんが自殺をした。Aさんのこのような様子と消防隊員が出動する過程などはすべてSNSを通じ公開された。

インスタグラムのライブはアカウント所有者が放送を中断すれば終わるが、放送を視聴した人たちがこれを録画し流布することまでは防げない。実際にAさんの放送は当時、数十人が視聴していたという。このように視聴者がいる映像ならば誰かによって録画される可能性があり、録画された映像がオンラインを通じ再び流布される可能性がある。

実際にAさんの放送はユーチューブにも「江南映像フルバージョン」などのタイトルで17日未明にアップロードされた後、午前9時前後に「コミュニティ規制に違反する」として削除された。この映像が約5時間放置されたため再拡散されたとみられる。統制度がさらに低いテレグラムなどでは依然として映像が公開されている。

インスタグラムやユーチューブなどにある「ライブ放送」機能はインターネット放送に該当し、放送法上の放送には該当しない。インターネットを通じ行われるため、通信審議規制の適用対象ではあるが、利用者が多いユーチューブなどのグローバルプラットフォームの場合には、映像を見る利用者の直接的な通報がなければプラットフォーム事業者がこれをモニタリングしすぐに規制を適用するのは難しいという限界がある。

インジェ(仁済)大学新聞放送学科のキム・チャンリョン教授は、「SNSやユーチューブは放送法ですべて規制することができない一種の『死角地帯』であるだけに、生命を保護し模倣犯を減らそうという大原則をもとに法的規制はもちろん慎重な接近が行われるべき」と話した。

専門家らは法的規制を含め、人工知能(AI)技術を積極的に活用し有害コンテンツに対する規制が迅速に行われるべきだと指摘した。チュンアン(中央)大学メディアコミュニケーション学部のソン・ドンギュ教授は、「あまりに多い情報が一度にアップロードされるため、プラットフォームの規制は常に一歩遅れてしまう」とし、「人間の生命と直結するコンテンツならば、すぐに削除できるようAIアルゴリズムなどを活用してでも速やかに解決すべき」と話した。

流布者に対する処罰も強化されるべきだとの提言も出されている。ソン教授は、「悪意的に流布させる場合にはさらに重い責任を問うよう現行法の改正が必要」とし、「グローバルプラットフォームで難しければ、最低限国内法の規定を改正して流布を防ぐべき」と強調した。

■自殺を防止するために厚生労働省のホームページで紹介している主な悩み相談窓口
●こころの健康相談統一ダイヤル:0570-064-556
●よりそいホットライン:0120-279-338、岩手県・宮城県・福島県から:0120-279-226
●いのちの電話:0570-783-556
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