農林畜産食品部などによると、チョン・ギョングン長官は来月の12日からマレーシアのクアラルンプールで開かれる韓国産牛肉の発売記念行事に出席する予定だ。チョン長官はイベントで韓国産牛肉に触れたことのない現地バイヤーや流通会社を対象に広報やマッチング支援などを行う予定だ。また、ハラール認証を受けた韓国国内の加工工場の関係者も行事に参加し、現地の業者と輸出契約を締結する予定だ。両社は数量など詳細な内容について最終調整中だ。
韓国産牛肉がハラール市場に進出することができるようになるまでには実に7年を要した。ハラールはイスラム教徒が戒律に従って食べることが許された製品だ。牛・羊・鶏・鴨などの家畜肉のみを食べることが許されているが、豚は屠殺をしてはならないだけでなく屠殺場の半径500m以内に犬や豚が侵入することも禁止されている。屠殺する際には動物の苦痛を最小限に抑えるために、刃物で動脈を切断して全ての血を抜くなど、厳しい手順を経なければならない。
農林畜産食品部は2016年10月、初めてマレーシア政府と韓国産牛肉の輸出のための検疫交渉を進めた後、2020年2月に輸入衛生条件に合意した。しかしその後、現地の輸入業者や韓国国内の輸出業者などのマッチングができず、ハラール認証を活かすことができなかった。
しかし、昨年マレーシアの大型流通業者が韓国産牛肉が和牛や米国産牛肉に比べて競争力があるとして韓国産牛肉の輸入を提案した。これを受けて韓国政府は国内の牛専用加工工場1か所に対してハラール専用加工工場の承認を推進した。1月から2月にかけ、マレーシア獣医検疫庁(DVS)とイスラム宗教部(JAKIM)の関係者が加工工場への現地実態調査を通じ、マレーシア政府の最終検討を経てこの加工工場の輸出作業場承認を獲得した。
農林畜産食品部の関係者は「マレーシア政府がハラールの加工工程と畜産物の衛生など安定性に対して信頼できるように、韓国政府でも緊密に連携を取り合った」とし「加工工場がたった1年で承認を受けることができたのはとても早い方」と述べた。
韓国政府は今回のマレーシアでの契約だけでなく、検疫交渉などを通じて韓国産牛の販路を拡大していく方針だ。現在、韓国産牛肉を輸出している国は香港、マカオ、カンボジア、マレーシアの4ヵ国で、今年の輸出量は前年に比べて4.5倍増の200トンに拡大する方針だ。
この関係者は「昨年の韓国産牛肉の輸出は90%ほどを香港に依存した」と述べ、「しかし今年はハラール認証でマレーシアへの販売はもちろん、来月には口蹄疫ワクチン接種国の地位を獲得し、輸出量がさらに増えるだろう」と期待している。
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