俳優ソン・ジュンギが、映画「ファラン」でデビュー15年目にして初めてカンヌ国際映画祭に参加することになった感想をこのように明かした。
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ソン・ジュンギは21日、配給会社PlusMエンターテインメントを通じて「『ファラン』は全俳優とスタッフの熱くて純粋な情熱が集まった現場だった。与えられた環境で熾烈(しれつ)に作った作品を、世界の舞台で初披露することができてうれしい」と伝えた。続いて「ここに、私が台本を初めて見た時に感じた激しさと、それをもうすぐ観客たちと一緒に感じることができるという思いが加わって、喜びが倍になった。映画人のお祭りだけに、十分楽しんでくる」と感想を明らかにした。劇中、ソン・ジュンギは地獄のような世界で自分だけのやり方で生きてきた組織の中間ボス“チゴン”役を引き受けた。
地獄のような現実で頼るものもない18歳の少年ヨンギュ役を演じたホン・サビンは、初めての主演映画でカンヌに進出したことについて「カンヌ映画祭に『ファラン』という映画が招待されてとても光栄だ。そしてすてきな映画に関われたことは私にとってとても光栄でありがたい。映画祭の発表まで、苦労した多くのスタッフの方々みんなに感謝のあいさつを伝えたい」と感想を伝えた。
ヨンギュの弟ハヤンを演じたキム・ヒョンソ(BIBI)は「とても不思議だ。監督とソン・ジュンギさんやホン・サビンさんが成したことに便乗している感じ。すごく感謝しているし、がんばる」とうれしさを表した。
「ファラン」は、地獄のような現実から抜け出したい少年が、組織の中間ボスのチゴンに出会い、危ない世界に入って巻き起こる物語を描いたノワール作品で、映画「新しき世界」「無頼漢」「アシュラ」「HUNT」などを製作したSanaiピクチャーズの新作だ。来る5月16日に開幕する第76回カンヌ国際映画祭の「注目すべき視線」セクションに公式招待された。
「ファラン」が招待された「注目すべき視線」は、カンヌ国際映画祭の公式セクションであり、才能ある若い監督を発掘し、独創性と美学的に優れた作品を紹介する部門で、ポン・ジュノ監督の「母なる証明」(2009)やハ・ホンジン監督の「哀しき獣」(2010)が招待されたことがある。
特に「ファラン」のキム・チャンフン監督が、初の長編映画デビュー作でカンヌ国際映画祭公式招待の快挙を成し遂げただけに、映画に対する期待はさらに高まっている。キム・チャンフン監督は「この映画のために献身してくれた俳優や製作陣の方々に本当に感謝し、彼らの苦労が光を放つことができて心からうれしいし幸いだ」とし「幼い頃からずっと夢見ていた全ての映画人たちのお祭りに参加できることになって本当に感謝している」とカンヌへの思いを伝えた。
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