日本の原発処理水放流への懸念に…放射能検査を申請する掲示板を試験運営＝韓国

韓国海洋水産部（部は省に相当）は今夏に予定された日本の福島原発の処理水放流を控え、水産物の処理施設と放射能検査施設を国民疎通団とともに直接点検する。また、国民が直接選定する品目に対し放射能検査を実施し結果を公開する。

海洋水産部は24日から放射能検査の対象となる水産物を申請する掲示板を新設し試験運営を開始する。日本の処理水放流予定などにより水産物の安全に対する韓国国民の関心が高まっていることを受け、国民が検査品目を直接選定し結果を確認できるようにする。

国民の誰もが放射能検査掲示板で品目と地域を選択し週に1回申請することができる。海洋水産部は国民の申請が多い品目を毎週10品目ずつ選定し、放射能検査を実施しその結果を公開する計画だ。

海洋水産部はことし国内の生産段階の水産物、全品種に対し8000件以上を検査することを目標に放射能検査を推進している。結果は海洋水産部、国立水産物品質管理院、食品医薬品安全処ホームページと国民申請掲示板に公開している。

一方、海洋水産部は今月25日にインチョン（仁川）で水産物安全国民疎通団が大型水産物処理施設、放射能検査施設などの水産物安全関連現場の点検に乗り出すと明らかにした。

先月初めて委嘱された疎通団は12月までの約10か月間、水産物安全情報の伝播、水産物検疫現場の参観、水産物安全と関連した政策提言などを遂行し、政府と国民間の疎通窓口の役割を担う。