米韓両国の首脳がいわゆる「ワシントン宣言」を発表する前に、韓国の外交当局が中国に事前説明をしていたことが分かった。

韓国外交部(日本の外務省に相当)のイム・スソク報道官は27日、定例会見で「ワシントン宣言」を中国に事前説明したのか、中国側の反応はどうだったかを問う質問に「今回の拡大抑止と関連した『ワシントン宣言』については、事前に関係国にも説明した」と答えた。続けて、「協議内容については、われわれが具体的に公開することが困難な点に了解を求める」と言葉を慎んだ。

韓国外交部の関係者はその後取材陣と会って、「(中国に)事前説明したということ以外に具体的にどのような外交チャンネルを通じて説明したのか言及する内容はない」とし「相手側の反応について、まだ言及する内容はない」と明らかにした。ロシアにも「ワシントン宣言」を説明したかについては、「もう少し確認しなければならない部分」と述べた。

「ワシントン宣言」はただ北朝鮮の核の脅威に対応するための拡大抑止策に合意しただけで、中国をけん制するためのものではないという説明だったことが推測される。米国が朝鮮半島に核潜水艦などの戦略資産を定例的に配置するならば、北朝鮮の隣国である中国とロシアも脅威を受ける可能性がある。これに先立ち、米国も中国側に「ワシントン宣言」について、事前説明をした。

この他にも外交部関係者は、来月の主要7か国(以下、G7)首脳会議を契機に、日米韓3か国首脳会談が開かれるという日本のメディアによる報道と関連して、「協議中であり、まだ具体的な日時は決まっていない」と述べた。G7首脳会議は5月19~21日に日本の広島で開かれる。
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