カカオペイによる決済総額(棒グラフ、単位は兆ウォン)と、売上高に寄与している取引額の割合(青、単位は%)の推移。(画像提供:wowkorea)
カカオペイによる決済総額(棒グラフ、単位は兆ウォン)と、売上高に寄与している取引額の割合(青、単位は%)の推移。(画像提供:wowkorea)
IT大手カカオ傘下でモバイル決済サービスを手がける「カカオペイ」は27日、米国の証券会社「シーベルト・ファイナンシャル(以下、シーベルト)」の株式3383万2077株(持分51%)を、計1038億5000万ウォン(約103億5886万円)で取得することを決めたと発表した。手始めに5月4日、有償増資を通じて発行した新株807万5607株(持分19.9%)を取得。その後、株主総会と米国規制当局の承認を経て、残り31.1%を取得する計画だ。

同社はこれまで、簡易決済分野においてクロスボーダー取引を提供する程度だったが、これからはカカオペイならではの金融サービスを、世界で提供していく。

手始めに利用者中心のUI(ユーザーインターフェース)、UX(ユーザーエクスペリエンス)を備えたカカオペイ証券のモバイル取引システム(MTS)と、シーベルトによる米国の株式システムを合わせ、新たな海外株式取引ソリューションを構築する。これを、東南アジアをはじめとした海外のフィンテック企業に提供する計画だ。

同社のシン・ウォングン代表は「投資や保険など多様な金融サービスを互いに連動すれば、顧客により大きな価値を与えられるが、こうしたサービスを提供する企業が欧米には少ない。その点、当社は欧米の現地企業と協力することで、現地の利用者に新たな提案ができる」と述べた。


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