李鐘燮長官(資料写真)=(聯合ニュース)
李鐘燮長官(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の李鐘燮(イ・ジョンソプ)国防部長官は1日、韓国・毎日経済新聞への寄稿で、先の韓米首脳会談で採択した拡大抑止の強化策を柱とする「ワシントン宣言」について、「通常兵器を基盤とした1953年の韓米相互防衛条約から、核を含む(戦力を用いた)相互防衛概念へアップグレードしたもの」だと説明し、「第2の韓米相互防衛条約と呼べるほどに意味が大きい」と評価した。

イ・ジョン の最新ニュースまとめ

 韓米が核抑止を議論する次官補級の常設協議体「核協議グループ(NCG)」の新設を同宣言に盛り込んだことに対し、「米国が一方的に提供する拡大抑止ではなく、韓米が共に加わる拡大抑止システムへの進化を意味する」と説明した。

 韓国で核武装論が高まっていることには懸念を示した。

 李氏は、米国の戦術核の再配備や韓国の独自の核武装を求める声があることに触れ、「こうした方策が招く国際政治的、経済的波紋、軍事的な実効性などを考慮すると、現時点で韓国の国益に最も合致するのは拡大抑止の実行力を高め、韓国軍の『3軸体系』を強化することだ」と指摘した。3軸体系は北朝鮮のミサイル発射の兆候を探知して先制攻撃するキルチェーン、発射されたミサイルを迎撃する韓国型ミサイル防衛体系(KAMD)、北朝鮮から攻撃された場合に指導部などに報復攻撃を行う大量反撃報復(KMPR)を指す。


Copyright 2023YONHAPNEWS. All rights reserved. 40