ペルーではコロナ禍の間、スマホの利用が増加した医大生約370人を対象に調査を行った。結果、憂鬱(ゆううつ)や不安などの症状増幅が、スマホの過多な利用と関連性が高いと結論付けられた。
また機能的MRIと同様の脳映像を通じて、脳の構造と活性度を調査した研究結果では、スマホを過多に利用する人は、外部の刺激に対する脳の認知機能が低下していることが確認できた。これらの人の脳は感情や認知の調節と関連する前頭葉の灰白質の量が減り、周辺の脳の部位と神経回路との連動性も落ちていることが明らかになっている。
とくに昨今、流行しているショートフォーム動画のように、刺激的、もしくは短い動画は子どもの脳により悪影響を与える可能性があるとの分析もある。
韓国脳研究院のキム・ジュヒョン博士は「スマホの過多な利用は、麻薬やアルコール中毒ほど深刻ではないものの、他の中毒と同様、脳で発生する報酬系ホルモンのドーパミンが神経回路で問題を起こすため、中毒症状でよく見られる依存症などの副作用をもたらす。これにより憂鬱や焦燥感、不安などの情緒不安定や認知機能の低下といった症状が現れる場合がある」と述べた。
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