これまで超小型衛星を軌道に乗せるためには、米宇宙開発企業スペースXのロケット「ファルコン9」やロシアのソユーズに載せて打ち上げる必要があった。今回の打ち上げが成功すれば、今後は韓国のロケットで衛星を宇宙に送り出すサービスを提供できるようになる。そのため今回、打ち上げの成功を左右する重要な要素がロケットの正常な離陸といえる。
また高度(550キロメートル)や打ち上げ時間(午後6時24分)も、前回とは異なる。前回キューブサットなどを打ち上げたのとは異なり、今回は大学や企業、研究機関が製作した衛星が搭載されている。これらは宇宙環境の変化に関する研究や、ソーラーパネルによる電力生成機能の検証といった任務にあたる予定だ。
これまでヌリ号の開発と打ち上げは、韓国航空宇宙研究院が主管してきた。今回からはハンファエアロスペースが主管企業となり、同院と共に打ち上げから参加していく。段階的に技術移転を受け、ロケット開発や打ち上げ全般に関する経験を積んで、韓国版スペースXを目指す。
同院のイ・サンリュル院長は「前回がロケットの開発に意味があったとすれば、今回は打ち上げからロケットの信頼度を高め安定化させるもの」と述べた。
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