キム・テヒ の最新ニュースまとめ
今回のG7広島サミットに日本政府は、構成する7か国のほか、韓国など8か国の首脳と、7の国際機関の長を招待した。法の支配に基づく「自由で開かれたインド太平洋」を実現するためだ。韓国の大統領がG7サミットに参加するのは今回が4回目だった。
G7をめぐっては、2020年、米国のトランプ大統領(当時)がG7の枠組みについて「時代遅れだ」と批判し、韓国やロシア、オーストラリア、インドを加え、G10またはG11に拡大したい意向を示した。新型コロナウイルスの感染拡大により、この年の対面によるG7サミットは中止となったが、韓国は、翌21年に英国で開催されたG7サミットに、当時のムン・ジェイン(文在寅)大統領が招待され、出席した。
韓国は、今回のG7広島サミットにも招待され、拡大会合に出席した尹大統領は、外交・安全保障や経済のほか、発展途上国への支援や環境問題などに関する国際協力について議論した。日米韓首脳会談も行われ、3か国の連携を新たなレベルに発展させることで合意した。また、バイデン米大統領はこの席で日韓両国の首脳を米国に招待すると提案した。北朝鮮が核・ミサイル開発を加速させ、中国が覇権主義的な動きを強めている中、日韓間で再開した首脳間の相互訪問「シャトル外交」が、米国を加えた3か国でも実現しそうな雰囲気を見せている。
日米韓首脳会談で「3か国間の新たなレベルの協力」で一致したことについて、韓国のキム・テヒョ国家安保室第1次長は放送局「YTN」のインタビューに「3か国の安保協力を質的に強化しようという意味だと言える。経済分野のサプライチェーン、人的交流など社会文化分野まで、これまで疎かにしてきた協力のアジェンダを具体化していこうということだ」と説明した。
尹政権が外交の中心軸を米国側に移し、日米韓の協力、国際社会の協力に重点を置く中、対中関係は疎遠になっているとの指摘が出ている。韓国は依然、中国への貿易依存度が高く、北朝鮮の核問題でも中国の協力が欠かせない。元駐中国大使で、トンソ(東西)大学のシン・ジョンスン教授は、韓国紙・中央日報の取材に「(先月開かれた)韓米首脳会談とG7サミット以降、中国は強い不満を示している。中途半端な韓中関係が硬直する可能性さえ見せている。最近、韓中交流行事が中国側によって延期された。この先も両国間の主要人物の訪問も期待しにくい」と今後の対中関係に懸念を示した。タングク大学政治外交学科のキム・ジノ教授は「中国は現在、韓国に対して心を痛めているようだ。韓国に対して直接報復するのではなく、牽制することで影響力を確保しているように見える」とした上で「我々は日本との関係改善に続き、中国との関係でも突破口を開かなければならない」と指摘した。
しかし、韓国大統領室は対中関係に問題はないと強調している。前出のキム・テヒョ国家安保室第1次長は「中国と日本、中国と韓国の二国間戦略対話を始めようとしている」とし、「二国間で懸案が積極的に議論されれば、適切な時期に韓日中首脳会談を行おうとの雰囲気が作られることになるのではないかと思う」と話した。
中央日報も24日付の社説で早期の首脳会談の必要性を訴えた。同紙は「中国を不必要に刺激する言動は決して国益にならない」とした上で「寒冷前線が奇襲豪雨をもたらす前に専制的な対話提案で突破口を見出すのはどうだろうか」と提案。「韓中首脳会談でもいいし、(2019年12月以来開かれていない)韓日中首脳会議の開催カードの活用も積極的に検討することを望む」と主張した。
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