写真を見ると、既存の西海衛星発射場とは確かに異なる。同発射場から3キロほど離れた海沿いに造成した新たな発射場と推測される。
ロケット先端部は本体より直径が大きく丸い形をしている。北朝鮮のミサイルは弾頭が本体より細いことから、このロケットには弾頭でなく衛星が搭載されたと見て取れる。
火炎は少なくとも2筋を識別することができる。エンジンを複数束ねたクラスター式のようだ。
打ち上げられたロケットは2段目のエンジンが点火せず、朝鮮半島西側の黄海に墜落した。打ち上げから約2時間半後、国家宇宙開発局は朝鮮中央通信を通じて打ち上げ失敗を認めた。
失敗に加え、残骸は韓国軍が引き揚げ、北朝鮮としては恥さらしに近い結果となった。それにもかかわらず、打ち上げ場面を公開したのは異例といえる。
前日の打ち上げ失敗発表とこの日の写真公開は、いずれも朝鮮中央通信によるものだった。北朝鮮住民が接しないメディアで、北朝鮮は対外用に活用している。
韓国では、北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)のような兵器を発射したのではないと強調する思惑との見方も出ている。
一方、北朝鮮住民向けメディアの党機関紙・労働新聞、朝鮮中央テレビ、朝鮮中央放送は関連ニュースを伝えていない。
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