英国際戦略研究所(IISS)のジョセフ・デンプシー国防研究員は、「北朝鮮の『千里馬1型』の1段発射エンジンが二重噴射口で構成された旧ソ連製『RD-250』と類似している」とし、「今回の衛星発射ロケットには北朝鮮のICBM『火星15型』と『火星17型』で使用された液体燃料が使用された」と話したと、米国の自由アジア放送(RFA)が2日報道した。
米マサチューセッツ工科大学(MIT)のセオドア・ポストル教授も北朝鮮が公開した「千里馬1型」の発射の写真をもとに、「ロケットの1段発射噴射口から出た煙の長さと色を見ると、ロシア製エンジンRD-250の改良型を使用したようだ」とし、「北朝鮮はこのエンジンをすでに『火星15型』などのICBMの発射に使用しており、これを衛星運搬ロケットに使用するのは驚くことではない」と評価した。
ポストル教授はまた、「北朝鮮は今回、衛星運搬ロケットにRD-250エンジンを初めて使用したようだ」と付け加えた。
北朝鮮は旧ソ連のICBM用RD-250エンジンを模倣し「白頭山エンジン」を開発しており、「火星17型」をはじめとした火星系列のICBMに使用している。
北朝鮮が軍事偵察衛星「マンリギョン(万里鏡)1号」を発射した衛星運搬ロケット「千里馬1型」は最小2基から最大4基の「白頭山エンジン」を装着したと推定される。
北朝鮮の今回の軍事偵察衛星の発射には失敗したものの、衛星運搬ロケット「千里馬1型」の性能は2012年の「ウンハ(銀河)3号」や2016年の「クァンミョンソン(光明星)」より進歩したとの観測が優勢だ。
国防部(防衛省に相当)のイ・ジョンソプ(李鐘燮)長官はきのう国会国防委員会の全体会議に出席し、「『光明星』の発射当時よりはエンジン推力などがアップグレードした」と明らかにした。
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