韓国国連大使「北朝鮮、住民が飢えているのに武器に莫大な支出」(画像提供:wowkorea)
韓国国連大使「北朝鮮、住民が飢えているのに武器に莫大な支出」(画像提供:wowkorea)
「北朝鮮政権は食糧不足と人権の乱用による住民の苦痛にもかかわらず、莫大な金と財源を大量破壊兵器(WMD)開発に費やしている」

 韓国ファン・ジュングク国連大使は2日(現地時間)、米ニューヨーク市の国連本部で開かれた北朝鮮の軍事偵察衛星発射の試みに対する安保理会議で、「北朝鮮政権の核兵器の追求と全体主義的な住民統制はコインの裏表だ」としてこのように批判した。

 この日の安保理会議は最近、北朝鮮が軍事偵察衛星「万里鏡1号」を搭載した宇宙発射体「千里馬1型」を発射したことを契機に行われた。この打ち上げは失敗した。しかし、長距離弾道ミサイル技術を使用したという点は安保理の対北朝鮮制裁決議違反である。米国、日本、欧州諸国が会議招集を要請し、韓国は利害当事国の資格で参加した。

 ファン大使は「発射成功や北朝鮮の主張とは別に弾道ミサイル技術を利用したすべての発射は明白な安保理決議違反」と述べた。

 ファン大使は「宇宙発射体は多段階ロケットと誘導装置、飛行・調整システムなど弾道ミサイルに利用する技術とほぼ同じ技術を含んでいる」とし「衛星の代わりに核弾頭さえ搭載すれば核兵器」と話した。そして「安保理は声を一つにして行動しなければならない」とし「失敗だったからと沈黙してはならない」と強調した。さらに「安保理の沈黙は発射成功まで傍観するという信号を国際社会に与えること」と述べた。

 ただし、この日の会議は予想通り成果は出なかった。安保理常任理事国である中国とロシアが米韓合同演習に対応した正当な措置という趣旨で北朝鮮を擁護したためだ。
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