ソウルのマンション価格が3週連続上昇…首都圏も16か月ぶりに上昇=韓国(画像提供:wowkorea)
ソウルのマンション価格が3週連続上昇…首都圏も16か月ぶりに上昇=韓国(画像提供:wowkorea)
韓国ソウルのマンション価格が3週連続上昇した。融資金利の引き下げ、政府の規制緩和策の影響などで急売物件がなくなり、価格の上昇が続いている。また、ソウルをはじめとするキョンギ(京畿)・インチョン(仁川)など首都圏全体のマンション価格も約1年4か月ぶりで上昇に転じた。

 8日、政府機関の韓国不動産院が発表した「2023年6月第1週(5日時点)週間マンション価格動向調査」の結果によると、今週のソウルマンション価格は0.04%上昇し、先週に続き上昇幅が維持された。5月の第4週に、約1年ぶりにマンション価格が上昇に転じて以来、3週連続で上昇している。

 区別で見ると、今週横ばいに転じた自治区も増えた。クァンジン(広津)区やチュンナン(中浪)区は横ばいを記録し、先週まで続いた下落傾向が止まった。トンデムン(東大門)区・ソンブク(城北)区・クムチョン(衿川)区・ヨンドゥンポ(永登浦)区も価格の変動がなかった。

 上昇傾向が続いているカンナム(江南)4区<ソチョ(瑞草)・江南・ソンパ(松坡)・カンドン(江東)>のうち、特に江南区(0.13%→0.20%)と松坡区(0.22%→0.30%)は今週上昇幅がさらに拡大した。瑞草区と江東区は、それぞれ0.10%と0.07%上昇した。

 ヨンサン(龍山)区も先週0.04%から今週0.08%に上昇幅を広げ、マポ(麻浦)区も0.05%から0.08%に拡大した。

 ただし、先週0.03%上がったチュン(中)区は今週の変動率が0.03%減と下落に転じ、横ばいを維持していたノウォン(蘆原)区も0.02%減の下落率を記録した。

 韓国不動産院はこのようなソウルマンションの価格変動率について、「売買人の希望価格の差が狭まらない状況が続いている。しかし、定住条件が良好な地域や大規模なマンションを中心に、購入の問い合わせが続いている。一部の主要マンションで上昇価格での取引が発生するなど地域やマンション別に差はあるが、ソウル全体では上昇幅が維持された」と分析した。

 ソウル以外の首都圏では、先週横ばいだった仁川は今週0.04%上昇し、京畿道は0.04%減から0.01%減に下げ幅が縮まった。これに対し、首都圏全体のマンション価格は0.01%上昇し、先週の0.01%減から上昇に転じた。昨年1月末以降、約16か月ぶりのことだ。

 地方では、セジョン(世宗)市が0.18%上がり唯一マンション価格が上昇。チュンチョンプクト(忠清北道)は今週横ばいを記録し下落傾向が止まった。全国のマンション価格は今週0.02%下落し、先週(0.04%減)よりは下落幅が縮まった。

 今週、ソウルのチョンセ(伝貰、保証金預託による住宅賃貸)市場も上昇傾向が維持された。先週0.05%上がったのに続き、今週は0.03%上昇した。京畿道と仁川はそれぞれ0.03%減、0.06%減の下落率を記録し、前週より下げ幅が縮まった。全国ではマンションのチョンセ保証金は先週0.06%減から0.05%減に下げ幅が縮まった。
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