アルトマン氏は9日、ソウル市内で開かれた懇談会「ファイヤーサイド・チャット・ウィズ・オープンAI(Fireside Chat with OpenAI)」で、韓国スタートアップに対する投資計画を尋ねる質問に、「さらに多く投資したい」と述べた。
アルトマン氏は「オープンAIは最初にスタートアップファンドを小さく始めたが、今はこれを拡大しようとしている。以前のやり方で投資しているため、速度は少し遅いかもしれないが、韓国のスタートアップにもさらに多くの投資をしたい」と述べた。ただ、具体的な計画には触れなかった。
オープンAIのスタートアップファンドは、すでに昨年、AI音声認識基盤英語学習アプリの「スピーク」を運営する「スピークイージーラボ」と、オーディオ・映像編集プラットフォーム「ディスクリプト」にそれぞれ382億ウォン(約41億円)、655億ウォン(約71億円)を投資している。
また、アルトマン氏は、先立って中小ベンチャー企業省が進めたKスタートアップ100社との懇談会でも、韓国にオープンAIの事務所を作りたいとも語っている。
一方、今回準備された「ファイヤーサイド・チャット・ウィズ・オープンAI」イベントは、ソフトバンクベンチャーズがアルトマン氏や共同創業者の訪韓に合わせて企画した懇談会だ。この日のイベントには、韓国の人工知能開発者や研究員など、業界従事者をはじめ企業経営者や創業者、大学生などが参加した。
ソフトバンクベンチャーズのイ・ジュンピョ代表とAI自然言語処理分野碩学のチョ・ギョンヒョン米ニューヨーク大学教授はこの日の懇談会で、オープンAIのアルトマン氏やグレッグ・ブロークマン共同創業者と対談した。イ代表はオープンAIが追求するAI生態系と韓国AI産業に対するアドバイスや協業の可能性について質問を投げかけた。チョ教授は、最近、米国で開かれた米上院法司委法律小委の聴聞会で話題になったAIサービスの規制案や社会的責任に対するテーマで話し合った。対談後は、一般聴衆からの質疑の時間が続いた。
今回のイベントを主催したイ代表は、「今回のイベントがAIスタートアップ、産業関係者、そしてAI時代を生きているすべての方々に意味深い時間だったことを願っている」と述べた。
この日、ソフトバンクベンチャーズはオープンAIと韓国のAI開発者約30人とラウンドテーブルを開き、チャットGPTの活用事例や技術協力案について議論した。
Copyright(C) herald wowkorea.jp 104