「釜山回し蹴り事件」の被害女性が涙…「出所しても50代、どうやって生きて行けば」=韓国(画像提供:wowkorea)
「釜山回し蹴り事件」の被害女性が涙…「出所しても50代、どうやって生きて行けば」=韓国(画像提供:wowkorea)
「プサン(釜山)回し蹴り事件」の控訴審で裁判所は30代の被告に強姦(ごうかん)殺人未遂の容疑を認め、懲役20年の刑を宣告した。

また、情報通信網で10年間の身元公開、10年間の児童・青少年関連機関などへの就業制限、20年間の位置追跡電子装置の装着も命令した。

これは検察が求刑した懲役35年より軽い量刑だ。

殺人未遂の容疑で起訴されたA被告は昨年10月の1審では懲役12年の刑を宣告された。

12日午後、釜山高等裁判所で開かれたA被告に対する控訴審宣告公判で裁判部はA被告の前科記録を羅列し、「反社会的な性格的特性を加えると、被告人に法を順守しようとする基本的な意思があるのかすら疑問」と述べた。

ただ、殺人が未遂に終わった点、殺人の故意も未必である点、服を脱がせた行為から実際に性的暴力犯罪まで実行したことを認める証拠が足りない点などと、不遇な成長環境などを量刑に酌量したと説明した。

被害者の弁護人は、「被告人は依然として反省しておらず、本人がしたことを本当に悔いているのか疑問」とし、「被告人は永久的に社会と断絶される必要があるが、裁判部の判断を尊重する」と話した。

検察は判決文を分析した後、上告するかどうかを決定する方針だ。

この日の裁判を見守った被害者は、「予見された結果で、少しつらい」とし、「出所すればその人(被告人)は50代で、私と差があまりない。堂々と仕返しすると言った人から誰も(私を)守ってくれなければ、私はどうやって生きて行けばいいのかわからない」と涙ぐんだ。

A被告は2022年5月22日午前5時ごろ帰宅する被害者Bさんを約10分間追いかけた後、オフィステル(住居兼用オフィス)の共同玄関で無差別的に暴行を加えた。

A被告は身長172センチメートル、体重88キログログラムで、自分よりはるかに小柄なBさんに回し蹴りをした。

A被告は倒れたBさんを廊下の隅に移動させたが、オフィステルの住民が廊下に現れたため、逃走した。
Copyright(C) herald wowkorea.jp 85