北朝鮮人権団体、「中国の拘禁施設に脱北者最大2千人…施設拡張」(画像提供:wowkorea)
北朝鮮人権団体、「中国の拘禁施設に脱北者最大2千人…施設拡張」(画像提供:wowkorea)
中国に位置する脱北者の拘禁施設が拡張されているという衛星写真を北朝鮮人権団体が公開した。同施設には脱北者最大2000人が収容されているというのが、同人権団体の主張だ。

 13日(現地時間)北朝鮮人権情報センターのソン・ハンナ国際協力ディレクターは米国の「中国問題に関する連邦議会・行政府委員会(CECC)」が米議会で開催した聴聞会でこのように明らかにした。中国の拘禁施設にいる脱北者だけで少なくとも600人から2000人と推定される。

 ソンディレクターは「新型コロナウイルスの感染拡大が始まって以来、脱北者が逮捕されないという報告があるが、これは現在逮捕された人々を釈放していないことを示唆する」とし「これは拘禁された人の規模が増えているという推定が可能だ」と説明した。

 続けて「元中国官僚、元抑留者などとのインタビューや現場調査を通じて、北朝鮮国境にある6つの主要中国公安辺境部隊(PSBDC)拘禁施設の位置を確認した」と伝えた。

 この日、北朝鮮人権情報センターが公開した中国拘禁施設は中国・和竜市に位置していた。北朝鮮のムサン(茂山)郡に隣接した地域でもある。ソンディレクターは「衛星イメージを見れば監視塔を取り囲んで新しいフェンスと追加施設建設が始まったことが明らかになる」とし「2021年夏には既存メイン建物の修理と共に新しい建物が入ったこともわかる」と述べた。

 新型コロナウイルスで中国と北朝鮮の国境が封鎖されたが、国境を再び開放すれば大規模な脱北者が北朝鮮に追放されると北朝鮮人権情報センターは指摘した。ソンディレクターは「生存者は殴打、電気ショック、性暴行など、送還された時に受けた拷問に対して詳細に言及している」とし、「送還された個人はしばしば強制労働に苦しめられ、適切な報酬や基本権なく苛酷な環境で仕事をするよう強要される」と付け加えた。

 また、センターは中国が脱北者の取り締まりに顔認識などの技術を利用したことで、この3年間、脱北ブローカー費用が大幅に増えたと伝えた。センターによるとブローカー費用は新型コロナウイルス感染拡大前は1人当たり2000万ウォン(約200万円)だったが、ことし初めには5000万ウォンに増えた。

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