「ご飯を欲しがらなかったのであげなかっただけ」…生きたままミイラになった4歳児=韓国(画像提供:wowkorea)
「ご飯を欲しがらなかったのであげなかっただけ」…生きたままミイラになった4歳児=韓国(画像提供:wowkorea)
4歳児の「カウルちゃん」を虐待・放置し死亡させた実母が裁判で「ご飯を欲しがらなかったのであげなかった」と陳述したことが伝えられ、国民の怒りを買っている。

13日韓国法曹界によると、プサン(釜山)地方裁判所は児童虐待処罰法上の児童虐待殺害などの容疑で起訴された実母A被告(27)に対する結審公判を開いた。

検察は裁判部に、カウルちゃんを暴行および放置した実母A被告に対し無期懲役を求刑し、罰金500万ウォン(約54万円)と位置追跡電子装置の装着20年、保護観察5年などを命令するよう要請した。

法曹界によると、当初、警察の調査で自身の虐待によりカウルちゃんが死亡したと陳述したA被告は、児童虐待幇助(ほうじょ)で起訴されたB被告夫婦の裁判に証人として出席し、「B被告がカウルの目の部分を暴行した」と陳述した。

検察が捜査当時と異なる陳述をした理由について聞くと、A被告は「『全ての罪をかぶれ』というB被告の指示があり、事実通りに話すことができなかった」と話した。

また、カウルちゃんに1日に1食をミルクにご飯を混ぜて食べさせたという事実について、検察が「B被告夫婦と一緒に暮らし、出前を多く取って食べていたのに、なぜカウルちゃんにあげなかったのか」と聞くと、「カウルが(ご飯を)欲しがらなかったので、待ってからあげようと思い、あげなかった」と答えた。

A被告はB被告の家族と外食するときにもカウルちゃんを連れて行かなかったことがわかった。これについてA被告は、「カウルの目が見えないので、人びとがカウルを虐待したと通報するのではないかと思い、怖くて連れて行かなかった」と話した。

また、カウルちゃんがA被告の暴行により目にけがを負い、斜視の診断と視神経の手術などの治療を勧められたものの、経済的な理由から手術できなかったとも陳述した。

警察の調査の過程で、A被告の虐待を放任し売春を強要した同居女性B被告(27)がいたという状況がわかった。

検察によると、B被告は実母A被告と2020年9月にオンラインカフェを通じ知り合った。A被告が夫の家庭内暴力により家出すると、B被告は釜山の自宅にA被告とカウルちゃんを約2年3か月間滞在させた。

B被告は2021年7月から昨年12月まで2410回にわたりA被告に売春をするよう強要した。売春により得た約1億2400万ウォン(約1362万円)はB被告の口座に入金された。

A被告は裁判で、「売春は1日に30万ウォン(約3万円)のノルマがあった。このノルマはB被告が決めた」と陳述した。

B被告はカウルちゃんに支給される養育手当も奪った。また、「子どもの教育をしっかりしろ」と言い、ひどいストレスを与えた。

A被告が腹いせの対象としてカウルちゃんを数回にわたり叩いた事実を知りながらも、B被告は虐待行為が始まると席を外したりイヤホンを付けて音楽を聴き、知らないふりをしていたという。

この過程で、2020年9月に初めて釜山に来たときには同年代の子どもと同じような体形だったカウルちゃんは2年3か月の間に栄養失調になり体重が急激に減った。
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