「塩」価格の高騰に品切れ状態まで=韓国(画像提供:wowkorea)
「塩」価格の高騰に品切れ状態まで=韓国(画像提供:wowkorea)
日本の福島原発処理水放流が差し迫り、水産物に対する消費者の不安感が大きくなっている。

安全性に対する懸念により、消費者らは長く使え、料理に活用できる塩でも買い溜めしておこうと、購入ラッシュを敢行している。購入量が増え、塩価格は急騰し、品薄状況まで現れる。

15日、海洋水産部によると、シンアン(新安)郡7つの農・水協で販売する2021年、2022年産天日塩の直取引物量が、先月に比べて2倍から多くは5倍まで増加した。新安郡水協は、2021年産天日塩20kg一袋の価格2万5000ウォン(約2752円)から、ことし6月8日には3万ウォン(約3302円)と、20%上昇した状態だ。オンライン注文は宅配便急増で受付自体が不可能だ。

大型スーパーの塩の陳列棚は、花塩と味塩を除いたほとんどの塩は、価格表の代わりに「品切れ」というフレーズだけが貼られている。

スーパーに立ち寄ったが手ぶらで帰ることになった主婦は「姉が、塩も品切れになる、福島原発処理水放流するからと言い、スーパーに立ち寄ったついでに塩を買ってほしいと頼んだ」とし、「“まさか本当にないわけはない”と思ったが、本当になくて驚いている」と伝えた。

政府は塩価格上昇の主な原因として、生産量の減少と梅雨時の出荷量の調節を挙げた。海洋水産部は「雨の日が多く、天日塩生産量が減少したうえ、生産者が梅雨を控え出荷量を調節して価格が上昇した」と報道資料を出した。

買い占めではないかという議論は「複数回現場を確認した結果、加工・流通業者レベルで発生する天日塩買い占めの兆候はまだない」とし、この日福島処理水放流関連の会見で述べた。

海洋水産部ソン・サングン次官は「農・水協をはじめとする生産者団体に、庶民経済と消費者物価安定のため、安定的な価格水準を維持してほしいと積極的に要請した」とし、「それでも取引量と価格が上がれば、政府の買い上げ後に割引放出する方案を検討する計画」と述べた。

Copyrights(C) Edaily wowkorea.jp 78