2019年1月、米朝首脳会談の開催に向け当時のポンペオ米国務長官(右)と協議するためワシントンを訪れた金英哲氏(資料写真、米国務省提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
2019年1月、米朝首脳会談の開催に向け当時のポンペオ米国務長官(右)と協議するためワシントンを訪れた金英哲氏(資料写真、米国務省提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の朝鮮労働党で対韓国業務を担当する書記と統一戦線部長を担い、2018年の南北首脳会談、18年と19年の米朝首脳会談の開催に主導的な役割を果たした金英哲(キム・ヨンチョル)氏が、党中央委員会政治局に復帰した。朝鮮中央通信は19日、中央委員会総会に関するニュースで、金氏が政治局候補委員に選ばれたと伝えた。

 金氏は21年の党大会で対韓国担当の書記を外され、統一戦線部長へ事実上降格された。昨年6月の中央委員会総会では統一戦線部長のポストも後輩にあたる李善権(リ・ソングォン)氏に譲った。同年9月には最高人民会議(国会に相当)で常任委員会委員を解任された。

 だが今回の総会で中央委員会に戻り、主要幹部になるのに必要な政治局候補委員に選ばれた。今後、対韓国業務に復帰する可能性もある。

 党機関紙の労働新聞は「統一戦線部顧問」との肩書付きで金氏の写真を掲載した。

 朝鮮中央通信はまた、昨年6月の総会で党書記と経済部長を解任された呉秀容(オ・スヨン)氏が「党中央委員会書記」と「党中央委員会部長」に任じられたと伝えた。具体的な担当には言及しなかった。労働新聞は掲載した呉氏の写真に「経済部長」と記した。

 北朝鮮経済を率いてきた呉氏が、食料不足の解決と先端産業中心の経済発展を率いる役割を任されたとみられる。


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