<柔道>“一本勝ちの男”イ・ウォニ、15年ぶりに現役復帰(画像提供:wowkorea)
<柔道>“一本勝ちの男”イ・ウォニ、15年ぶりに現役復帰(画像提供:wowkorea)
“柔道の伝説”イ・ウォニ(41)ヨンイン(龍仁)大学教授が15年ぶりに現役復帰し、国際大会に出場する。

 イ・ウォニ教授は来る23日から25日、モンゴル・ウランバートルで開催される国際柔道連盟(IJF)2023グランドスラム・ウランバートル男子73キロ級に出場する。イ教授が現役選手として出場するのは2008年5月、北京オリンピック(五輪)選抜戦でワン・キチュンに敗れて、引退を宣言してから15年ぶりだ。

 復帰戦を控えたイ教授は20日「久しぶりに試合をおこなうことになったが、非常に緊張する」とし「期待を裏切らないよう最善を尽くす」と聯合ニュースに明かした。

 イ教授は2003年、世界選手権大会と2004年アテネ五輪、2006年ドーハアジア大会で金メダルを獲得し、韓国柔道選手初のグランドスラムを達成した柔道界の伝説だ。2003年には国際大会48連勝(8連続優勝)を記録する勢いを見せた。そのうちなんと44試合を一本勝ちで勝利し、“一本勝ちの男”と呼ばれた。引退後は解説者を経て、2011年から母校の龍仁大学で後学を養成した。

 10年が過ぎた2021年夏、イ教授は「危機を経験している韓国柔道に新しい刺激を与え、自分自身の人生にも動機づけをしたかった」として現役復帰を宣言した。

 しかし、新型コロナウイルス拡散で大会が相次いで中止となり、練習環境もままならなくなり、復帰が順調ではなかった。彼は昨年11月、国家代表選抜戦を復帰戦に決めたが、龍仁大学監督代行を務め、出場が白紙となった。

 それにもかかわらず、絶えず練習を続けてきたイ教授は最近、グランドスラム・ウランバートル男子73キロ級のチケット1枚が開いているという知らせを聞いて、大韓柔道会に出場申込書を出し、そのまま出場名簿に名前を載せた。

 イ教授は来る24日、73キロ級の試合に出場する。

 イ教授は現在のコンディションに関して「悪くないが年齢のせいなのか、減量が難しかった」とし「今大会を控えて7~8キロほど減量したが、今も2~3キロほどさらに減らさなければならない」と述べた。目標を尋ねる質問には「わたしはどの大会でも優勝するという考えで参加した」とし「今大会でも必ず金メダルを獲る」と答えた。

 彼は「パリ五輪を見て現役復帰を決心した」とし「(優勝は)容易ではないだろうが、目標を達成するために諦めず最善を尽くす」と述べた。

 パリ五輪は2022年6月24日から2024年6月23日まで開かれるIJF国際大会の成績などの基準で、階級別18人に出場権を与える。

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