【ソウル聯合ニュース】韓国海軍が先週、朝鮮半島西側・黄海の公海で、北朝鮮が5月末に打ち上げに失敗した軍事偵察衛星とみられる物体を引き揚げていたことが26日、軍消息筋の話で分かった。この物体は韓国中部・大田市の国防科学研究所(ADD)に移され、韓米の軍当局が共同で分析に当たっている。 韓国軍は現場からいくつかの残骸を回収したようだ。引き揚げ作業など関連活動は続いている。 北朝鮮は5月31日に北西部の東倉里から軍事偵察衛星「万里鏡1号」を搭載した「千里馬1」を打ち上げたが、1段目と2段目の分離後、黄海に落下した。 弾道ミサイル技術を使ったこの発射体は、180個ほどに散らばって落下したことが韓国海軍のイージス駆逐艦と空軍のレーダーから分かった。軍は今月15日、発射体の2段目の胴体とみられる残骸を引き揚げたが、衛星は見つかっていなかった。 新たに回収した物体が発射体に搭載されていた衛星に間違いなく、比較的良好な状態を保っていれば、北朝鮮の偵察衛星の技術水準を具体的に把握することが可能と期待される。 ADDでは韓国側から国防部と軍合同参謀本部、海軍、ADD所属の専門家、米国からは国防総省傘下の国防情報局(DIA)関係者などが参加し、回収された物体の分析を進めている。
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