2022年8月、ユーチューブチャンネル「Sary Violine」に投稿された動画のワンシーン。このチャンネルでは小学生のソンアが北朝鮮の暮らしを紹介していた=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
2022年8月、ユーチューブチャンネル「Sary Violine」に投稿された動画のワンシーン。このチャンネルでは小学生のソンアが北朝鮮の暮らしを紹介していた=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】動画投稿サイト「ユーチューブ」で北朝鮮当局が運営しているとみられ、先ごろ韓国政府が国内からのアクセスを遮断した三つのチャンネルが、ユーチューブ運営側により停止されたことが27日分かった。米政府系メディアのボイス・オブ・アメリカ(VOA)によると、米グーグルは前日、北朝鮮の体制宣伝チャンネルを停止したと明らかにした。

 停止されたユーチューブチャンネルは「ソンア」「ユミ」と名乗る少女と若い女性がそれぞれ登場する二つのチャンネルと、「NEW DPRK」の計三つ。グーグル側は米国の法律順守などに努めているとしながら、検討した上で自社のポリシーに従ってチャンネルを停止したと説明した。具体的にどのような規約に基づいて停止したのかは明らかにしなかった。

 これらのチャンネルは北朝鮮社会の姿を紹介していたが、一部の特権階級だけが楽しめる趣味や娯楽施設などを映し出し、一般住民の暮らしとはかけ離れているとの指摘があった。専門家らは北朝鮮指導部の主導により考案された体制宣伝キャンペーンとみていた。

 韓国情報機関の国家情報院(国情院)は3チャンネルが北朝鮮の体制を宣伝するコンテンツと判断。国情院の要請を受け、放送通信審議委員会は今月5日、国内からのアクセスを遮断した。

 ユーチューブは以前にも、北朝鮮の対外宣伝サイト「朝鮮の今日」や「わが民族同士」といったチャンネルを規約違反などの理由で停止している。一方、「TikTok(ティックトック)」や「微博(ウェイボ)」など中国の交流サイト(SNS)では北朝鮮の体制宣伝用コンテンツに接することができる。


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