朝鮮中央テレビでは2日から、屋内でマスクを着けていない住民の姿が見られた。3日には北東部の咸鏡北道の劇場で、マスクを着用していない数百人の若者がびっしりと着席している様子が映し出された。先月30日にはまだ、屋内の行事で全員がマスクを着けていた。
朝鮮労働党機関紙の労働新聞を見ると、6月30日付紙面に掲載された平壌樹脂鉛筆工場の写真では写っている5人全員がマスクを着けている。一方、7月4日に掲載された咸鏡北道出版物管理局の写真の8人は誰も着用していない。咸鏡北道革命史跡館と金正淑平壌紡績工場の写真にもマスクを着けた住民は見当たらない。
ただし、新型コロナ防疫に従事する人と田で農薬をまく農業従事者はマスクを着けている。
RFAは西部・平安北道在住の消息筋の話として、6月30日に住民に対しマスク着用義務を7月1日付で解除するとの指示が出されたと伝えた。国家非常防疫司令部が各道の防疫指揮部に着用義務解除を指示し、道内の工場や企業所、機関、社会団体、住民に伝達されたという。
だが、着用義務の解除は一時的な措置の可能性もある。RFAによると、当局は解除を公示した際、夏場のマスク着用による皮膚と目の不調・病気が広がることを懸念した臨時措置と説明した。
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