サシチョウバエに刺され感染…「リーシュマニア症」2年ぶりに韓国で確認(画像提供:wowkorea)
サシチョウバエに刺され感染…「リーシュマニア症」2年ぶりに韓国で確認(画像提供:wowkorea)
サシチョウバエに刺され寄生虫に感染するリーシュマニア症の感染患者が2年ぶりに韓国国内で確認された。

7日韓国疾病庁によると、今回確認された患者はメキシコとガラパゴス諸島などの中南米地域を旅行し帰国した後、症状が現れたため入院し検査を受けたところ、皮膚リーシュマニア症と診断された。

リーシュマニア症はサシチョウバエが吸血する際にリーシュマニア原虫が人に感染する感染病で、韓国ではインフルエンザ、ノロウイルスなどと同じ4級法定感染病とされている。

感染部位により皮膚、粘膜皮膚、内臓リーシュマニア症に分類され、アフリカ地域で主に感染する内臓リーシュマニア症は致命率が7%に達するのに比べ、今回の患者が感染した皮膚リーシュマニア症は致命的ではないものの、感染時に手足、顔面などの皮膚露出部に丘疹、水疱、結節および潰瘍の症状が現れ、感染部位に広範囲な傷が拡がるなど、長期間にわたり皮膚に異常が生じることがあるため、感染しないよう注意しなければならない。

感染を防ぐ薬やワクチンはなく、サシチョウバエに刺されないように気を付けることが最善だ。

サシチョウバエは中南米、アフリカ、中東、中央アジアなどに生息しており、危険地域を旅行する際には特に注意しなければならない。主な危険地域はアフガニスタン、アルジェリア、ブラジル、コロンビア、イラン、イラク、パキスタン、ペルー、シリアなどだ。

チ・ヨンミ(池栄美)疾病管理庁長は、「海外旅行が増加したことで、さまざまな海外流入感染病の発生危険が高まっており、旅行客らの注意が必要」とし、リーシュマニア症を予防するためにはサシチョウバエの活動時間帯である夜間の外部活動を控え、長袖を着て露出を最小化し、防虫剤を使用するなどの予防規則を遵守してほしいと求めた。

一方、リーシュマニア症の感染は韓国では1978年に初めて報告されて以来、現在まで29件の海外流入事例が確認されている。サシチョウバエは韓国国内には生息していないため国内発生の事例はない。
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