キム副部長はこの日の午後、北朝鮮の国営“朝鮮中央通信”を通じて発表した談話で「米国は『拡大抑止体制を一層強化するほど、脅威の実態である軍事同盟体制を過度に拡張するほど、われわれを会談のテーブルから一層遠ざけるだけだ』ということがわからなければならない」と伝えた。
つづけて「90年代から米国と対話や交渉を繰り返してきたわれわれとしては、現米政権が掲げている『前提条件なしの対話』という提案に、彼らが恐れることを止めさせるための術策があるということはわかっている」と付け加えた。
またキム副部長は「かりに朝米(米朝)対話が開かれたとしても、現米政権が交渉のテーブルに並べるのはCVID(完全かつ検証可能で不可逆的な非核化)のようなものにすぎないことは明らかだ」とし「今になって『非核化』という言葉は、実に古語辞典で探さなければならないほどだ」と強調した。
つづけて「米国が、合同軍事演習の暫定中断や戦略資産展開の中止、可逆的な制裁緩和のようなものでわれわれの進展を止め、さらには不可逆的な武装解除を成すことができると考えるのなら、それは妄想だ」と非難した。
キム副部長は、米国が去る米朝首脳会談などで提示した “米韓合同演習の暫定中断や戦略資産の展開中断”などについても「時間稼ぎのための薄っぺらな術策だ」とし「幻想的ではあるが、もし米軍撤退のような戦略的なまやかしを掲げても、海外に駐屯している米軍の武力が再び入ってくるのに半月ほどしかかからないということはわかっている」と主張した。
キム副部長は「われわれは国家主権を侵害し人民の安寧を脅かす行為に、断固として対応する準備ができている」とし「数日前に米国が懸念をもって目撃したものは、すでに開始された北朝鮮の軍事的攻勢の始まりだ」と脅迫した。
つづけて「現在の朝鮮半島の平和と安定を保障できる最も適切な方法は、強盗のような米国人たちと向き合って和気あいあいと問題を解決することではなく、力の地位において十分な実力行使により、彼らの強権と横暴を抑止することだ」として、軍事挑発を続けることを示唆した。
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