韓東勲、法務部長官(画像提供:wowkorea)
韓東勲、法務部長官(画像提供:wowkorea)
ハン・ドンフン(韓東勲)法務部長官は26日、ソウル市シンリムドン(新林洞)の繁華街で発生した殺人事件について、海外で発生した‘孤独なオオカミ’類型の犯罪だと言及した。死刑執行に様々な制約が伴う状況で、仮釈放のない終身刑の趣旨に共感するとも答えた。

韓長官はこの日、国会法制司法委員会全体会議で無差別殺人を起こしたチョ・ソン容疑者(33)に対し「とんでもない犯罪をしてきて、社会に非常に危険人物というサインを与えた人物ではない。先進国や銃乱射事件でよく見られる『孤独なオオカミ』の事例だ」と述べた。

孤独なオオカミは、イスラム極端主義、人種主義など、極端な主義・思想を持つテロ犯の中で単独でテロを行う事例に該当する。団体に所属する組織員ではなく、自生的なテロリストを意味する。

韓長官はこれについて「基本権の制限などを十分に考慮しながらも防御的に対策を用意する時が来たと思う」と明らかにした。

その一方で、最近の凶悪犯罪の増加で高まった死刑執行世論に対しては慎重論を展開した。

韓長官はこの日、国会法制司法委員会全体会議でチョ・ジョンフン(趙廷訓)時代転換議員の質問に「(死刑執行には)様々な考えるべき点が多い。死刑制度は哲学的な悩みが必要な領域だ」と答えた。

韓国では、1997年12月3日以降に死刑を執行しておらず、‘実質的死刑廃止国’に分類されている。

韓長官は「死刑を執行すれば、欧州連合(EU)との外交関係が深く断絶する可能性もある」と説明した。さらに「ただし、可否を明確に申し上げるのではなく、簡単な問題ではないという点を申し上げる」と付け加えた。

韓長官は仮釈放のない終身刑制度を刑法に導入することについては「死刑囚の違憲可否決定があまり残っておらず、韓国社会は決定以降、方法を探さなければならない状況だ。その時に有力に検討できる意味ある方案である」と強調した。また「(仮釈放のない終身刑制度の)趣旨に共感する。社会で容認できない怪物の場合、永遠に隔離する方法が必要だと思う」と付け加えた。
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