米国債格下げでウォン安ドル高に…1か月ぶりに1300ウォン突破=韓国報道(画像提供:wowkorea)
米国債格下げでウォン安ドル高に…1か月ぶりに1300ウォン突破=韓国報道(画像提供:wowkorea)
米国の国債が格下げされたことを受けて安全資産に対する心理が強くなり、3日のドル/ウォン為替レートが取引中に1ドル=1300ウォン(約142.5円)を突破した。先月の10日以来約1か月ぶりに最高値を記録した。

しかし、昨年のようにドル/ウォン為替レートが1300ウォンを大幅に超える可能性は低いとみられている。昨年は米連邦準備制度(Fed)が政策金利を急激なペースで上昇させた年だったが、今年の下半期には金利の引き上げが終了する可能性が高いためだ。

ソウル外国為替仲介によると、この日のドル/ウォン為替レートは前日の終値に比べて0.6ウォン上がった1299.1ウォンで取引を終えた。終値ベースでは7月10日に1306.5ウォンをつけて以来の最高値だ。取引中には一時1302.5ウォンまで上昇し、これも7月10日以来の最高値となった。2日、国際信用評価会社フィッチが米国の国債の格付けを「AAA」から「AA+」に下げるというニュースが伝えられ、前日の為替レートが14.7ウォン上昇したが、これに比べこの日の為替レートは抵抗線を突破したものの上昇幅はそれほど大きくなかった。

外国為替当局の関係者は「韓国ウォンは世界的なドル高の流れを受けて下がっている」と述べ、「前日より落ち着いた流れ」と明らかにした。韓国ウォンが先月米ドルに対して3.4%上昇し、主要20ヵ国の通貨の中で南アフリカ共和国の通貨ランドの5.2%に次いで最も大きく上昇したが、前日に為替レートが急騰したのもやはりこれまでの上昇傾向が戻っただけで、その他の通貨に比べると安定していると評価している。

ハイ投資証券のパク・サンヒョン専門委員は「米国の8月の物価指標や、8月末に開かれるジャクソンホール会議などを見守らなければならず、日本の国債金利上昇がどうなるかについても不透明」としながらも「為替レートは過去のように1ドル=1300ウォン台半ばまでは進まないものとみられる」と明らかにした。続けてパク専門委員は「短期的には変動が大きくなりうるが、為替レートは1ドル=1290ウォンから1300ウォンの間で上下するものとみられる」と予想している。
Copyrights(C) Edaily wowkorea.jp 107