【ソウル聯合ニュース】北朝鮮は9日に公開した対外宣伝用の月刊誌「錦繍江山」8月号の記事で、これまでの衛星打ち上げの事例を並べ立てながら「今後も任意の時間に衛星を打ち上げる」と主張した。 この記事は1998年8月31日に初の衛星「光明星1号」を打ち上げたことを記念して作成したもので、この先打ち上げる衛星が偵察衛星なのかどうかも明らかにしていない。 ただ、北朝鮮は今年5月末に軍事偵察衛星「万里鏡1号」の打ち上げに失敗した直後、金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党副部長の談話や党中央委員会総会の報告などで偵察衛星の再打ち上げを公言したことから、これを念頭に置いている可能性がある。今月18日の韓米日首脳会談や、21~24日の韓米合同軍事演習と連携して実施する戦時や災害に備えた韓国政府の「乙支演習」を前に、偵察衛星の再打ち上げに踏み切るかどうかが注目される。 一方、同誌はこれまでの衛星打ち上げの歴史などを振り返りながら、2016年の自称地球観測衛星「光明星4号」の打ち上げ成功により「宇宙強国の戦列」に入ったと主張した。だが、光明星4号は軌道投入には成功したものの地上の基地局との信号の送受信が確認されず、先月に地球に落下して消滅した。 現在、北朝鮮が打ち上げ軌道を周回している人工衛星は12年に打ち上げた「光明星3号2号機」だけだが、これも正常に作動しているかどうかが確認されていない。
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