イ・ドウン(李度運)大統領室報道官はこの日の午後、ヨンサン(龍山)大統領室でブリーフィングを通じて「大統領室は国政状況室を中心に中央災難安全対策本部とリアルタイムで状況を共有し、対応している」とこのように述べた。
さらに「政府は昨日の午後5時から中央災難安全対策本部の対応段階を最高段階の3段階に格上げし、台風に対応している。(人命被害最小化に)関連して中央災難安全対策本部で先ほど関連部処および所属機関に必要な指示を伝達した」と付け加えた。
台風6号は10日未明、キョンサンナムド(慶尚南道)南海岸に上陸した後、遅い速度で首都圏を通過し、朝鮮半島を貫通するものと観測される。韓国全土のほとんどが台風の影響圏に入ると予想される。これについて大統領室は非常勤務態勢になっている。ユン・ソギョル(尹錫悦)大統領も非常待機し、台風関連の状況をリアルタイムで報告を受け、取りまとめるという。
大統領室の主要関係者はこの日、記者団に対し「災害時には現場が最も重要だ。現場で自治体、警察、消防対応が最も重要であり、そこで足りない時は中央政府が乗り出してサポートしなければならない。中央政府が乗り出しても足りないことがあれば、その時には大統領室が出て国家総力戦を繰り広げなければならない」と説明した。
続いて「国民の安全、財産を守るために最善の努力を尽くす。状況によって、しっかり対処する」と付け加えた。
運営の不備で物議を醸した2023セマングム世界スカウトジャンボリーに関し、政界の一部で政府最高関係者の謝罪と長官解任が必要だとの声が出てくることについては「有終の美を収めることに集中する」とこれまでと同じ考えを繰り返した。
尹大統領は前日の午後にも台風‘カーヌン’に備えた状況緊急点検会議を開き「災難被害を減らす上で最も重要なことは危険地域に対する先制的統制措置と危険地域からの迅速な待避だ。過去の災難対応の不備が繰り返されてはならない。特に人命被害予防のため、中央災難安全対策本部を中心に関係機関が最善を尽くすように」と注文していた。
台風に備えて首都圏への移動など、非常対策が稼働中のジャンボリーについても「行事が終わるまで安全管理に万全を期し、韓国を訪問した世界の青少年がよい思い出を持って帰れるよう、最善を尽くすように」と呼びかけた。
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