◇台風6号が南部に上陸 韓国縦断へ 気象庁によると、台風6号が強い勢力を維持したまま、10日午前9時20分ごろ、南部の慶尚南道・巨済付近に上陸した。同日正午に大邱の西南西50キロ、午後6時に忠清北道・清州の北北東20キロ、午後9時にソウルの東南東40キロ、11日午前0時にソウルの北北東40キロを通過した後、北朝鮮の方向に進むと予想される。◇金正恩氏「戦争準備を攻勢的に」 党中央軍事委で強調 北朝鮮の朝鮮中央通信は10日、朝鮮労働党中央軍事委員会の拡大会議が9日に開催され、金正恩(
キム・ジョンウン)国務委員長(党総書記)が朝鮮半島情勢を分析し、軍隊の戦争準備を攻勢的に畳みかけていく綱領的結論を出したと伝えた。この日の会議は、韓米が21~24日に予定する合同軍事演習「乙支フリーダムシールド(UFS)」の対策を講じるために開かれたようだ。北朝鮮は同演習を「北侵戦争演習」と見なして強く反発しており、これを挑発の口実にする狙いがあるとみられる。◇ソウルの市内バス運賃 12日に値上げ ソウル市が市内バス運賃の値上げを発表した。12日午前3時以降、交通系ICカードを使用する場合の運賃は幹線バスと支線バスが1500ウォン(約163円)、循環バスが1400ウォン、マウルバス(コミュニティーバス)が1200ウォンと、それぞれ300ウォン引き上げられる。広域バス(ソウルと近郊都市を結ぶ中距離バス)は700ウォン上がり3000ウォンに、深夜バスは350ウォン上がり2500ウォンとなる。◇台風での車両損害 強風による被害件数が大雨被害を上回る 損害保険大手、現代海上の交通気候環境研究所が2018~22年の20個の台風による自動車の損害内容を調べたところ、強風による被害件数が大雨による被害件数を上回ったことが分かった。この5年間に受け付けた自動車保険の補償は約9500件で、このうち68%が強風で被害を受けた。大雨による被害は32%だった。ただ、強風による被害はほとんどが部分的な損害であるのに対し、大雨の場合は車両の水没・浸水して全損となるケースが74%を占めるため、被害の程度は強風より大きいといえる。◇NPT準備委が北朝鮮非難声明 韓国など74カ国が参加 オーストリア・ウィーンで開かれている核拡散防止条約(NPT)再検討会議の第1回準備委員会は10日(現地時間)、北朝鮮の弾道ミサイル発射や核兵器開発を非難する共同声明を発表した。声明発表は韓国やフランスなどが主導し、米国や英国、ドイツ、日本、スイスなど74カ国が参加した。声明は「北朝鮮が前例のない頻度と方式で弾道ミサイルを発射し、核を開発して多数の国連安全保障理事会の決議に違反していることを深く懸念する」とし、北朝鮮に対し全ての核兵器と弾道ミサイル関連計画を完全で検証可能かつ不可逆的な方法で放棄するための具体的な措置を求めた。米国や韓国、日本などが提案した対話の受け入れも促した。
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