ソン・ガンホ主演映画「クモの巣」、秋夕に公開(画像提供:wowkorea)
ソン・ガンホ主演映画「クモの巣」、秋夕に公開(画像提供:wowkorea)
第74回カンヌ国際映画祭公式非競争部門に招待された映画「クモの巣」(監督:キム・ジウン)が秋夕(旧暦の中秋節)に公開を確定したと、配給会社Barunson E&Aが10日に明らかにした。

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「クモの巣」は1970年代、撮り終えた映画の結末だけ取り直せば傑作になると信じるキム監督(ソン・ガンホ扮)が、検閲や変わった内容を理解できない俳優やスタッフなど発狂寸前の悪条件の中で撮影をゴリ押ししながら起こる出来事を描く映画だ。

1970年でも現代でも、撮影現場には必ずある、監督の名前が刻まれたディレクターズチェアに座った「キム監督」の後ろ姿を収めたティザーポスターは「結末だけ取り直せば傑作になる」というフレーズで、その結末を一体どう取り直せば傑作になるのか、気がかりにさせる。監督なら誰もが耐えなければならない責任感と重圧に加え、傑作への執念まで、キム監督を演じたソン・ガンホの後ろ姿は、これから起こる物語に好奇心を呼び起こす。

共に公開された予告編は、俳優たちの好演とアンサンブル、ストーリーの実体を垣間見ることが出来る。すべて撮り終えた映画「クモの巣」の新しい結末を夢の中でモノクロで見ることになるキム監督の姿で始まる今回の予告編は、傑作への欲望で2日間の撮り直しをしたい彼がぶつかる悪条件によって予測不可能なおもしろさを予告する。変わったシナリオの内容も知らないまま追加撮影が1日ではなく2日あることを現場に到着してから知って慌てる俳優らの姿。「ばれたらみんな終わりですよ」という言葉から検閲当局の邪魔が垣間見られ、「なぜ傑作にこだわるんですか。ただやってきたことをしてください」という製作者の反対まで、右往左往するしかない70年代の映画現場の姿を鮮やかに盛り込んだ。

キム監督役のソン・ガンホと、いきなり慌ただしいスケジュールを割いて現場に呼び出された出演俳優イム・スジョン、オ・ジョンセ、チョン・スジャン、パク・ジョンス、チャン・ヨンナム、チョン・ヨビンら、1970年代の映画現場の人物に完璧に変身した俳優たちの好演は「クモの巣」の展開をさらに気がかりにさせる。

どんな妨害にも必ず「カット、オッケー」と叫ぶキム監督と、変更された台本がどうであろうとベテランらしく熱演を繰り広げるミンジャ(イム・スジョン扮)とオ・ヨサ(パク・ジョンス扮)、突然もみ合いになるミド(チョン・ヨビン扮)とユリム(チョン・スジョン扮)、突然現場に飛び込むホセ(オ・ジョンセ扮)まで。一寸先も予測できない人物の姿を完璧に表現し、お互いに最高のパートナーになった俳優たちの競演は、映画「クモの巣」を期待させるもう一つの理由だ。
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