iPhoneが「レンガ」になるアップルアカウントハッキング…ウェブトゥーン作家も被害に

最近、中国など海外でアップルアカウントに接続してパスワードを変え、アカウントを丸ごと奪われるハッキング被害に遭う事例が発生している。韓国で「ドクターフロスト」の作者である有名ウェブトゥーン作家もこのような被害を受け、使用していたiPhone、iPad等が使用できなくなったという。

イ・ジョン の最新ニュースまとめ

　16日、ウェブトゥーン作家のイ・ジョンボム氏は自身のエックス(元ツイッター)に「アップルアカウントをハッキングされた」とし「アップルアカウントを奪われたら取り戻す方法はない」と明らかにした。イ作家は「中国のどこかからiPhone7で私のアイクラウドに接続した」として「まもなく私のiPhoneとiPadはレンガになる予定」と付け加えた。

　この手口は、誰かがアップルアカウントに接続してパスワードと携帯電話番号など本人認証情報を一度に変えてしまい、アカウントを丸ごと奪取する方法だ。
このようにアップルアカウントを奪われても、被害者はアカウントが自分のアカウントであることを証明できない。アップルアカウントに使用したEメールは単純な「ID」に過ぎず、アカウントの所有者であることを証明できず、ハッキングした側が被害者が登録しておいた「信頼できる電話番号」を削除してしまえばアカウントに接近できないためだ。

　iPhoneとiPadなどの既存のアップル機器が使えなくなる。アップル機器を使用するためにはアップルアカウントが必ず必要なためだ。既存の機器に新しいアカウントを入力するためには、元のアカウントのパスワードが必要なため、アカウントの変換も難しい。結局、機器を初期化するしかないという。しかし初期化しても、機器内に保存された番号や写真、アップルアカウントで購入した有料アプリなどは使用できない。

　インターネット上でもこのようなハッキング被害に遭った人たちの訴えが続出している。ネット市民たちは「アップルアカウントがハッキングされた後、APPストアに連結されたカード紛失申告をした。ハッキング犯がゲーム決済を試みた」「いきなりハッキングされた後、30分以内に1万円を越える金額が年に3回決済された」などの被害に遭ったと伝えた。