ユン・ジェオク(尹在玉)与党院内代表はこの日の午前、国会で開かれた “われわれの海を守る検証タスクフォース”緊急会議で「重要なことは、科学的ファクト(事実)だ」とし「国民を守るため、われわれが今すべきことは政争ではなく、徹底した監視とモニタリングにより実質的な国民安全対策を立てることだ」と語った。
ユン院内代表は「数多くの専門家が確認した科学的ファクトは『汚染水(放射能処理水)は太平洋を時計回りに移動し、わが国の海には少なくとも4~5年後に到着する』ということだ」とし「汚染水が生命と健康を脅かすのなら、われわれより先に到達する米国やカナダ・メキシコなどの国がなぜ放出に反対しないのか」と反論した。
ユン院内代表は、民主党の場外闘争について「放出問題により辛い時期を過ごしている漁業民たちや個人事業主たちを一層窮地に追い込むという、むしろ国益と民生を害する行為だ」と批判した。
つづけて「日本が約束した事案において、ささいな点にでも変動が生じれば、直ちに放出を中断することを(韓国政府に)要求する」とし「反日・反政府を叫んでいる時ではなく、国民全てが安心する方案、漁民たちの困難を解消する方案をまず論じることが、公党としての正しい責務だ」と強調した。
“われわれの海を守る検証タスクフォース”の団長であるソン・イルジョン(成一鍾)議員は「汚染水は放射能に汚染されていた水であるため、国民の安全に直結した問題であり、汚染処理水への抵抗感などを踏まえ、ユン・ソギョル(尹錫悦)政府もムン・ジェイン(文在寅)前政府の基調を継承した」と語った。
つづけて「この問題は感情ではなく、科学の領域でアプローチしなければならない」とし「われわれはすでに、かつての『狂牛病やサード(THAAD:終末高高度防衛ミサイル)怪談』に直面したことで対立と国力の浪費を経験し、科学がなぜ怪談に勝つのかをよく知っている」と強調した。
また、ソン議員は民主党に対し「根拠もなく漠然とした扇動により危機に直面したイ・ジェミョン(李在明)民主党代表を救おうとする偽りと扇動の政治を、いまや取り下げることを願う」とし「第2の狂牛病を期待し『ロウソクを持つ』と主張しているが、偽りは真実に勝つことはできない」と語った。
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