処理水放出で「水産物支援予算」を5000億ウォンに拡大=韓国
処理水放出で「水産物支援予算」を5000億ウォンに拡大=韓国
福島第1原子力発電所“放射能処理水”の海洋放出により水産物の消費沈滞が予見される中、韓国政府は被害漁民と関連商人などへの支援に乗り出した。来年の支援予算を5000億ウォン(約551億8000万円)ほどに拡大し、すでにことしにおいても企画財政部(省)に予備費の編成を要請している状態である。

25日、韓国政府によると、海洋水産部(省)は最近、水産物支援に関する予備費の編成を企画財政部に要請した。ことしにおける海洋水産部の処理水対応予算は約3700億ウォン(約408億3000万円)である。このうち2900億ウォン(約320億円)ほどが水産物の備蓄や消費クーポン発行に使われる。

来年の関連予算は2000億ウォン(約220億7000万円)ほど拡大する。韓国政府が対応予算を増やす理由は、処理水放出により水産業界が苦痛を受けているためである。関連機関は、水産物の消費が40%以上減少するものと分析している。

チェジュ(済州)研究院が商人1000人を対象に調査を実施した結果によると、水産物の消費減少幅は平均46.7%に達する。このような結果を当てはめると、処理水が放出された場合、韓国の水産業分野の被害額は年間3兆7200億ウォン(約4015億3000万円)と推算される。2021年基準で韓国の水産生産額は7兆9600億ウォン(約8784億5000万円)であった。

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