食品医薬品安全処
食品医薬品安全処
食品医薬品安全処(食薬処)は29日、海藻類やヨウ素を含む健康機能食品が体内の放射能排出効果と関連性はないと発表した。

食薬処は最近、福島原発の処理水放流後、ヨウ素を含む食品が放射能の体内吸収を防ぎ、排出を助けるとのオンライン掲示文が拡散すると、ヨウ素の過剰摂取に注意するよう伝えた。

食薬処によると、ヨウ素は甲状腺ホルモンの生成に欠かせない栄養成分で、わかめや昆布などの海藻類に多量に含まれている。

ヨウ素の1日摂取推奨量は一般成人基準で0.15mgであり、1日最大摂取量の2.4mgを超える場合、口・のど・腹部の痛みをはじめ、発熱・嘔吐などの症状が現れるため、過剰摂取しないことが望ましいと食薬処は強調した。

ヨウ素含有製品を長期間過剰摂取する場合には甲状腺機能亢進症などの副作用も発生しうる。

食薬処は「市中に販売されているヨウ素含有健康機能食品は体内に不足しているヨウ素成分を補充する製品に過ぎない」と述べた。さらに「体内放射能排出などに効果があると前面に出す広告は消費者不安心理を活用した虚偽・誇大広告だ」と説明した。
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