韓中外相、電話会談で関係強化を確認
韓中外相、電話会談で関係強化を確認
韓国のパク・ジン(朴振)外相は31日午後、中国の王毅産党政治局員兼外相と約80分間電話で会談した。ことしは、韓中国交正常化31周年を迎えることから、両国関係の成熟した発展を約束し、韓国が議長国である日中韓首脳会議の早期再稼動に向けて緊密に協力することで合意した。

 韓国外務省によると、両外相はこの日、中韓関係や朝鮮半島問題、地域・国際情勢など相互の関心事について協議した。

 まず両外相は「中韓関係を重視し、これを持続発展させていく」ということを再確認し、ことし、中韓関係が新しい未来30年を迎える初年度として、今後さらに健康で成熟した関係発展のために多方面で積極的な努力を傾けていくことにした。

 両外相はこのため、多様なレベルで高官級の交流と連絡を積極的に行うことにした。外相のシャトル外交レベルでの相互訪問や、外交安保対話、人・文化交流促進委員会、1.5トラック対話などの協議体が早期開催されるよう緊密に協議していくことで合意した。

 また、29日に中国北京で開催された中韓経済共同委員会が安定的なサプライチェーンの管理や経済協力深化案に対して、深みのある協議がなされた点を評価した。

 朴氏はレアアース、原材料など中韓サプライチェーンの安定化のために共に努力していこうと語り、中国内の韓国企業に安定的で友好的な投資環境が維持されるよう、王氏に格別な関心を呼びかけた。

 両外相は、文化や人的交流が相互友好増進の基礎になるということで意見が一致した。

 王氏は9月23日から10月8日まで開かれる杭州アジア大会への韓国の参加を歓迎した。

 両外相は最近、中国の韓国団体観光再開措置などを契機に、両国間の人的交流が活性化するよう積極的に努力することにした。

 朴氏は中国内の韓国独立運動史跡の保存や管理、ゲーム・K-POP・ドラマなど韓国文化コンテンツの交流拡大に向けた中国側の協力を求めた。

 これに対して王氏は、両国間の文化コンテンツの交流増進のために緊密に意思疎通していくことを希望しながら、独立運動史跡地は内部修理が完了次第、正常化する予定だと述べた。

 最近、遼寧省大連にある旅順監獄博物館内の安重根展示室と吉林省延辺朝鮮族自治州龍井市にある詩人・尹東柱の生家が閉鎖となり、物議を醸したが、これは補修工事にともなう措置であったことが分かった。

 一方、朝鮮半島問題について、朴氏は「北朝鮮が多数の国連安保理決議に違反して、先週には衛星名目の長距離ミサイルを発射したのに続き、昨日も韓国に対して戦術核打撃訓練を行った」とし、短距離ミサイル発射の強行を指摘した。

 朴氏は、北朝鮮が挑発を中止し、「大胆な構想」に従って非核化の道に戻るよう中国側が建設的な役割を果たすことを求めた。

 さらに朴氏は、北朝鮮との人的・物的交流の過程で、すべての国連加盟国が関連国連安保理決議や国際規範を誠実に履行しなければならず、そのために協力していくことを希望すると述べた。

 ただ、韓国外務省はこの発言に対する中国側の反応には特に触れなかった。

 両外相は地域や国際問題に関しても、相互の関心事を幅広く意見交換した。

 韓国外務省は、「中韓両国は日中韓3国政府間協議体の早期再稼動のため緊密に協力していくことで合意した。双方は、来年、韓国が国連安保理非常任理事国数であることから、今後安保理で朝鮮半島や世界的な問題について緊密に意思疎通していくことにした」と明らかにした。
Copyrights(C) Herald wowkorea.jp 104