ドローン作戦司令部が1日、キョンギド(京畿道)ポチョン(抱川)市の旧第6軍団近くの第15航空団軍飛行場で創設式を行い、公式任務を開始した。2022年末の北朝鮮の無人機による挑発の対応策のひとつとして、ユン・ソギョル(尹錫悦)大統領が部隊の創設を指示してから8ヵ月ぶりのことだ。

尹大統領はこの日の式典で「北朝鮮の無人機による挑発や多様な非対称挑発の脅威を抑制し、挑発時には強力に報復できる能力と態勢を備え、敵には恐怖を与え、国民からは信頼される部隊にならなければならない」と呼びかけた。キム・スンギョム合同参謀議長は訓示で、「ドローン作戦司令部は韓国軍初の合同戦闘部隊として、敵のいかなる挑発にも即時に、かつ圧倒的に報復するという韓国軍の決然たる意志の象徴になるだろう」と強調した。

初代ドローン作戦司令官は、これまで創設準備団長の任務を遂行してきたイ・ボヒョン陸軍少将が務める。イ司令官は航空作戦司令部の作戦参謀、陸軍本部の戦力企画課長、防衛事業庁のヘリ事業部長などを歴任し、赴任前は陸軍航空司令官の任務を遂行していた。イ司令官は就任演説で、「敵が再び無人機を使用して挑発してきた際には、即時かつ圧倒的な対応で敵に残酷な結果をもたらすことを明確に認識させる」と警告した。

国防部はドローン作戦士創設の必要性について、北朝鮮の小型無人機による挑発と核や大量破壊兵器の高度化に言及し、アルメニアーアゼルバイジャン戦争やロシアーウクライナ戦争など実戦で効用性が立証された兵器システムだと強調した。特に急変する安保環境の中で、ドローン部隊の配備は世界的な動向であり、兵力資源の減少により有・無人複合形態のドローン戦力の運用が必要だと説明した。

ドローン作戦司令部は国防部の直轄部隊として合同参謀議長が指揮・監督する。陸・海・空軍および海兵隊により構成された最初の合同戦闘部隊だとするのが国防部の説明だ。国防部は「各軍の責任範囲を越えて合同で迅速な戦略的・作戦的任務を遂行するためには、合同戦闘部隊として創設されるのが協力および指揮体系を単純化する側面で効率的」と明らかにした。

ドローン作戦司令部はドローンを主な作戦手段として、有事の際に敵の無人機や核・大量破壊兵器など多様な非対称脅威に対する抑制・防御・攻撃作戦を遂行する。また、さまざまな監視・偵察、打撃、心理戦、電子戦も行う。特にドローン戦力を効率的・体系的に使用できるようにするためのネットワーク構築と空域統制、航空安全、整備など多様な業務を総括する。ドローン戦力の迅速な戦力化に向けたテストベッド(技術作動テスト)の支援など、戦闘能力の発展のためのコントロールタワーの役割も担う。

ドローン作戦司令部の部隊マークは、防御と信頼を象徴する盾、合同戦闘・攻撃・強さ・正義を象徴する4つの剣、勝利・名誉・平和を象徴する月桂冠、ドローンを意味する翼の形などで表現した。部隊旗は「堅固な国防科学技術、決戦態勢の確立」を表現するために合同参謀部隊旗の背景の中心に部隊マークを配置してデザインされた。
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