韓国与党“国民の力”のソン・イルジョン(成一鍾)議員はこの日、国会の対政府質問でハン・ドクス(韓悳洙)首相への質疑の中、先のように主張した。
ソン議員によると、2020年10月15日に韓国原子力研究院所属の研究陣たちは原子力学会に「福島汚染処理水(放射能処理水)が放出された場合、わが国の海に及ぼす影響はない」という内容の論文を発表した。
しかし「同月30日に論文撤回の圧力が研究陣たちに加えられ、11月12日に論文を撤回した」というのが、ソン議員の主張である。
ソン議員は「文政府で取り消しの圧力が行使された」とし「博士たちが研究院でシミュレーションをし『わが国の海に及ぼす影響はない』と言ったのに、なぜこれを取り消すよう圧力を加えたのか」と語った。
つづけて「反日感情を利用するため、このような論文が次々と出てはならないということだ」とし「だからこれに対し、取り消しを要請したのではないか」と語った。
また「さらに驚くべきことは、この論文を書いた研究員が人事懲戒を受けたということだ」と語った。
このようなソン議員の発言に対し、野党”共に民主党”からは抗議と怒号が飛び交った。これに対しソン議員は「この論文が必要なら、私が全てお届けする」とし「反日感情に便乗して、政権を打倒しようとするのはおやめなさい」と反論した。
ソン議員はハン首相に「このような論文を学者たちが出し、研究院の学者たちが幾人も出したが、これがおよそ一か月で取り消しとなった。そして人事上の不利益を被(こうむ)った」とし「あり得ないことだが、文政府で起きたことだ。調査を正確にしてくださることを願う」と語った。
ハン首相は、ソン議員の質疑に対し「もしそのようなことがあったのなら、点検をしてみる」とし「その資料を私にくだされば、厳重に調査して必要な措置をとるようにする」と答えた。
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