韓国の国民年金、最高額は蔚山市東区…1人当たり月平均88万ウォン=韓国
韓国の国民年金、最高額は蔚山市東区…1人当たり月平均88万ウォン=韓国
韓国の国民年金制度は、地域によって受給額に大きな差があることが分かった。10日、国民年金公団の「市郡区別1人当り月支給額平均」という資料によると、最新統計である5月時点の国民年金(老齢・障害・遺族年金含む)の平均受給額が最も高いのは、HD現代重工業の本拠地であるウルサン(蔚山)市東区だった。同区の1人当たりの平均受給額は88万4532ウォン(約9万7266円)に達した。全国平均56万3679ウォンより約32万ウォン(57%)も多かった。

 蔚山市東区は、国民年金制度が始まった1988年以来、ほぼ毎年トップを維持している。同区では、HD現代重工業をはじめとする造船業や石油化学業などの高所得者が多く、高額な保険料を納めているためだ。同市内では、現代自動車がある北区も81万9960ウォンで2位につけた。南区(6位・72万9342ウォン)や中区(9位・69万2377ウォン)も10位内に入り、蔚山市は国民年金の受給額で全国有数の豊かさを誇っている。

 一方、首都圏では果川市が79万6789ウォンで3位となった。ソウル市では江南区と瑞草区がそれぞれ79万215ウォンと78万5039ウォンで4位と5位、松坡区(8位・70万7339ウォン)がランクインした。慶尚南道巨済市(7位・72万8936ウォン)と大田市儒城区(10位・67万6712ウォン)も10位内に入った。

 2021年12月と比較すると、順位に大きな変動はなかったが、当時4位だった蔚山市北区が2位に上がり、2位だった江南区は4位に下がった。

 17市・道別では、蔚山市が74万5936ウォンで断トツの1位だった。世宗市やソウル市なども60万ウォンをこえたが、最下位の全羅南道は48万3025ウォンにとどまり、蔚山市とは26万ウォン以上も開きがあった。
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