亡くなった龍仁の教師、保護者に「合意要請」の電話を何度もかけた=韓国
亡くなった龍仁の教師、保護者に「合意要請」の電話を何度もかけた=韓国
3日、遺書を残して極端な選択をしたキョンギド(京畿道)ヨンイン(龍仁)のある体育教師が死亡する半月ほど前に苦情を言ってきた保護者と最後の電話をしたことが把握された。

京畿南部警察庁によると11日、死亡したA氏(61)の携帯電話のデジタルフォレンジックの結果、A氏は8月下旬ごろまで自身を告訴した保護者に何度も電話をかけていたことが把握された。

警察関係者は「フォレンジックの結果を具体的に話すことは難しいが、何度か通話があり、大半はA氏が合意を要請するために保護者と通話したもの」と述べた。

ただし、A氏が残した遺書には、保護者の苦情に対する内容はないことが伝えられた。警察が遺書の内容を確認した結果、保護者の苦情に対する内容はなく、大半が家族に対する申し訳ない気持ちが書かれていた。

A氏は3日午前10時35分ごろ、ソンナム(城南)市プンダン(盆唐)区ウンジュン(雲中)洞のチョンゲサン(清渓山)登山道の入り口で死亡した状態で発見された。

体育教師であるA氏は6月、体育の授業時間の際にその場を離れていた間、生徒間で発生した事故によって告訴された状態だった。

当時、Bさんが他の生徒が蹴ったボールに当たって負傷し、Bさん側はA氏と加害生徒を過失致傷などの疑いで7月初めに龍仁東部警察署に告訴した。BさんはA氏に対して、教育庁(日本の教育委員会に相当)に監査および懲戒要請もしたことが分かった。

警察は過度な苦情などが死亡に影響を及ぼしたかなど、全般的な内容について捜査を行っている。

警察関係者は「保護者と教育庁関係者などに対する捜査を進めながら、携帯電話の鑑識結果について分析している」とし「まだ具体的な死亡原因として特定できる内容は確認されていない」と述べた。

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