香港に12歳息子を置き去りにした母親に懲役4ヵ月・執行猶予3年判決=中国報道
香港に12歳息子を置き去りにした母親に懲役4ヵ月・執行猶予3年判決=中国報道
香港の裁判所は11日、12歳の息子を香港の病院に置き去りにした母親に対し、児童虐待の罪で懲役4ヵ月、執行猶予3年の判決を言い渡した。

ことし7月中旬、中国本土に住む12歳の男の子が香港広華病院に置き去りにされる事件が発生し、注目を集めた。

男の子の両親は離婚しており、37歳になる母親は「息子に香港で教育を受けさせたい」と考えた。しかし、香港を訪れるも頼れる人もおらず、7月21日に男の子を香港広華病院に置き去りにした。男の子は香港の永住権を保持していたという。

母親はそのまま中国本土に戻ったが、後日香港の警察から出頭を命じられ、香港で逮捕、起訴された。

母親側の弁護人は「被告は当時の行いを悔いている。今後、故郷に戻り息子の面倒をちゃんと見られるようにする」とし、情状酌量を求めた。

男の子は現在、江西(こうせい)省南昌(なんしょう)市に戻っており、弟と共に祖母に面倒を見てもらっているという。

裁判所は「香港の教育制度が整っていたとしても、子どもを育てていくのは親の責任」とし、「香港政府が子どもの面倒を見てくれるだろうという被告の考えは、非常に間違っている」と指摘した。

裁判所側は実刑となった場合の息子2人への影響を考慮し、母親に対し懲役4ヵ月、執行猶予3年の判決を下した。
Copyrights(C)wowkorea.jp 105